日本流星研究会

流星・火球・隕石に関する最新情報
2002年7月〜9月




Last Updated : 2008/8/2

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2002年9月


第7回 レオニード流星群観測小研究会が開催されました! (Sep. 30, 2002)
去る,9月28日に,東京都三鷹市の国立天文台において,第7回レオニード流星群観測小研究会が開催され,70名ほどが参加されました。まずはじめに,宇宙科学研究所の矢野創氏から挨拶があり,午前中に6件の発表がありました。午後は,16件の発表があり,最後に国立天文台の渡部潤一氏の挨拶で締めくくられ,今年のしし座流星群を迎えることになりました。

発表では,2001年の観測結果や,今回帰を総まとめした発表とともに,2002年の観測計画も提案が行われました。昨年の観測結果からは,宇宙科学研究所の阿部新助氏より,OH分子を流星から初めて検出したという発表や,日本上空に大量に現れた流星痕の結果発表と共に今年の観測提案が流星痕同時観測キャンペーン事務局からありました。この他にも,I.I.を用いた光度分布の解析や,TV観測による明るい流星の光度分布,短時間に多くの流星が出現するクラスター現象,流星電波観測による結果など様々なものがありました。そして,今年の観測提案としては,Leonids-MAC2002(航空機ミッション)の紹介,昼間流星の観測提案,流星痕同時観測キャンペーン,流星電波観測国際プロジェクト,そして各種の予報による本年の観測状況シミュレーションなど多岐にわたって発表がなされました。

【プログラム】
藤由嘉昭 (東亜天文学会)
小川 宏  (筑波大/日本流星研究会)
大西浩次 (長野工業高等専門学校)
前田幸治 (日本流星研究会)
重野好彦 (流星物理セミナー)
佐藤 勲  (中野星の会)

野坂 徹  (松本大・松商短期大学部)
鈴木文二 (三郷工業技術高校)
平松正顕 (東京大学・理学・天文)
上田昌良 (日本流星研究会)
大西浩次 (長野工業高等専門学校)
渡部潤一 (国立天文台)

比嘉義裕 (日本流星研究会)
藤田充宏 (東北大学理学部)
戸田雅之 (日本流星研究会)
前田幸治 (日本流星研究会)
海老塚昇 (理化学研究所)


冨士 航  (東海大・理・光工学/理研)
阿部新助 (宇宙科学研究所・惑星)
小川 宏  (筑波大/日本流星研究会)
矢野 創  (宇宙科学研究所・惑星)
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「昼間流星をゲットしよう」
「流星電波観測国際プロジェクト」
「ビームアンテナを使ったHRO観測によるしし座流星群の流量測定」
「2001年しし座流星群のI.I.を用いた流星の光度分布」
「2001年しし座流星群の輻射点と軌道」
「アッシャー理論はもう古い」

「初心者による2001年しし座群観測と2002年観測計画 −自然科学教育の一環として」
「Astro-HS しし座流星群観測会 1998-2001」
「ビデオ流星自動検出システム MCounter の開発」
「TV同時観測による明るい流星からの輻射点,光度曲線等 (2001年しし座流星雨)」
「暗い流星探査計画」
「しし座流星群のクラスター現象について」

「2001年しし座流星群における成果・問題点と,2002年しし群へのテーマ・提言」
「2002.11.15/16のしし群火球突発出現について」
「流星痕短時間露出のためのフィルムテスト part 2」
「永続痕の拡がりの時間変化」
「紫外−可視高感度ハイビジョンカメラおよび対物分光器の開発」
「2001年しし座流星群のビデオ「2001年しし座流星群の夜」上映」

「ペルセウス座流星群としし座流星群スペクトル観測」
「流星からのOH分子の初めての検出 〜流星に生命の起源を求めて〜」
「2002年しし座流星群の予報と見解」
「2002年しし座流星群国際航空機観測ミッションの観測計画」



2002年しし座流星群最新出現予報 - 今年はアフリカ方面が好条件 - (Sep. 17, 2002)
9月11日現在のしし座流星群最新出現予報を公開します。6月に今年の出現予報が,フィンランドのライティネン(Esko Lyytinen)氏,NASAのジェニスキンズ(Peter Jenniskens)氏より発表されました。9月には加えて,マクノート(R.McNaught)とアッシャー(D. Asher)氏の予報が改訂されました。

これらの改訂をもとにして,日本流星研究会の小川宏が今年のしし座流星群の振る舞いを様々な角度から考察し,第79回東京近郊地区流星観測者会で発表しました。その情報は,しし座流星群最出現予報のページでご覧頂くことが可能です。予報は予報であって,確実なことではありませんが,見解のひとつとして参考にしていただければ幸いです。


2002年しし座流星群出現予報 - 今年はアフリカ方面だ! -
2002年しし座流星群特集ページ



第3回 眼視観測における協定観測 (Sep. 15, 2002)
8月10/11日に眼視計数観測における協定観測が全国各地で行われ,多くの報告がありました。みなさま観測ご苦労様です。またご協力いただきありがとうございました。前回,第二回の協定観測は,残念ながら天候に恵まれず,観測ができなかった地域が多かったようです。さて,その第三回目が10月5/6日に決定しました。実施方法は前回と同じです。天候恵まれれば日本全国で眼視観測の協定観測が行われることでしょう。

全国の流星観測者と共に,流星の眼視計数観測を行ってみませんか?

眼視観測における協定観測のアナウンスページ --今後の予定などを掲載


流星電波観測ガイドブックが全国書店で販売開始 (Sep 5, 2002)
昼夜関係なく観測ができる,流星電波観測のガイドブックが,CQ出版社より,8月24日より販売が開始されています。全国の大きな書店であれば置いてある可能性は高いのですが,もし置いていない場合は,取り寄せと言うことになります。このガイドブックは,流星電波観測のはじめかたから観測方法,そして現在の研究まで幅広く扱われています。また,自動観測ソフトや,観測画像,セットアップ方法のビデオなどが収録されたCD-ROMが付属されています。流星電波観測をはじめる方だけではなく,すでにはじめている方にもお薦めできる一冊です。

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CQ出版社 「流星群電波観測ガイドブック」 2200円(税込)
監修 中村卓司 / 編著 RMG編集委員会

「流星群電波観測ガイドブック」紹介ページ
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2002年しし座流星群最新出現予報 (Sep 5, 2002)
2002年しし座流星群の予報が若干改訂されました。フィンランドのEsko Lyytinen氏らによるデータが新しくなりました。また,近々,彼らの予報を元にした詳細なしし座流星群出現予報をwebにアップする予定です。アフリカやアメリカで期待される流星数のグラフも掲載予定です。お楽しみに。

2002年しし座流星群出現予報のページ


第43回流星会議の発表資料が公開されています (Sep 5, 2002)
8月に岩手県で開催された,第43回流星会議の発表資料がwebで閲覧可能となっています。まだすべての発表内容ではありませんが,徐々に資料が寄せられていますので,これからも届き次第更新する予定です。流星会議での発表内容をどうぞご覧下さい。

第43回流星会議のページ



2002年8月

第7回レオニード流星群観測小研究会が国立天文台で開催されます (Aug 24, 2002)
しし座流星群は、1998年の母彗星の回帰に伴い、1999年、2001年と1時間に3千〜4千個におよぶ流星嵐がヨーロッパ地方、および日本などでそれぞれ出現した。この流星嵐を通して、彗星塵や超高層大気に関する知見や新たなサイエンスを含めた様々な研究が飛躍的に進歩した。また、今年5月には、宇宙科学研究所が主催(代表:惑星研究系・矢野創)となり「しし座流星雨国際科学シンポジウム」が、世界中の研究者を招聘し、20名の高校生を含む120名の参加者のもと日本科学未来館で開催され、主に2001年しし座流星雨の初期成果発表が行われた。今年は、1998年頃から続いたしし座流星雨の中でも最も多い流星の出現が予報されている。満月の中での観測となるが、2つのピークがそれぞれヨーロッパと北米で出現することがほぼ確実であり、NASA主催の国際航空機観測ミッションや、アマチュアを含めた世界中の研究者達が最後の流星雨の観測を計画している。

今年11月のしし座流星雨を前に、これまでの研究成果も含め今年の観測計画についても議論できる場として下記のような小研究会を企画します。ふるってご参加下さるようお願い申し上げます。旅費および宿泊費については、若干の補助をご用意しております。詳細は個別にご相談ください。

「第7回 レオニード流星群観測小研究会」

(2002年しし座流星雨研究会)


  日時:2002年9月28日(土曜) 10時−18時   (終了後、懇親会;コスモス会館食堂)

  場所:国立天文台(三鷹)・正面本館1F・講義室



----------------------- 参加申込書 ---------------------------
      電子メール返送先:avell@planeta.sci.isas.ac.jp(阿部新助)
      〆切:2002年9月20日(金)

氏名   :
所属   :
職/学年 :
連絡先住所:
電話   :
FAX  :
電子メール:
旅費希望 :・あり  ・なし
宿泊希望 :・あり(国立天文台コスモス会館) ・なし
       宿泊希望日;27(金)・28(土)
講演予定 :・あり
      [タイトル:                    ]
      ・なし
      ・未定
その他  :

旅費、宿泊には限りがありますので、ご了承ください。
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 本研究会に関する問い合わせ先:
      矢野 創 宇宙科学研究所 惑星研究系  yano@planeta.sci.isas.ac.jp
       または、
      阿部新助 宇宙科学研究所 惑星研究系  avell@planeta.sci.isas.ac.jp

  世話人:高野忠、吉川真、矢野創、阿部新助(宇宙科学研究所)、
       中村卓司(京都大学宙空電波科学研究センター)、渡部潤一(国立天文台)



第2回 眼視観測における協定観測 (Aug 22, 2002)
8月10/11日に眼視計数観測における協定観測が全国各地で行われ,多くの報告がありました。みなさま観測ご苦労様です。またご協力いただきありがとうございました。前回の協定観測は,多くの方が参加し,また好評であったため,今後も定期的に継続して協定観測日を設ける予定です。その第二回目が9月7/8日に決定しました。実施方法は前回と同じです。天候恵まれれば日本全国で眼視観測の協定観測が行われることでしょう。

全国の流星観測者と共に,流星の眼視計数観測を行ってみませんか?

眼視観測における協定観測のアナウンスページ --今後の予定などを掲載


◆一戸流星会議眼視観測分科会からの提案 
 「第2回 眼視観測の協定観測をしよう!」

 協定日時:9月7/8日 23:00〜01:00 の120分間 (できるだけこの2時間)。
 観測方法:眼視計数観測
         観測方向:天頂
         群判定  :9月は,ペルセウス座ε流星群を群流星とする。
 記入事項:群流星数,および散在流星数,雲量,最微
 観測の報告様式:日本流星研究会の月別観測報告様式による。

 E-mailで報告の場合、次の様式を参考に、以下の報告先へ送付して下さい。

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  年, 月, 日, 開始, 終了, 分, 散在, 群流星, 最微星, 雲量, 方向, 観測地, 観測者
  2002, 9, 7/8, 23:00, 24:00, 60, 4, 0, 4.5, 0, 天頂, 大阪府羽曳野市, 上田昌良
  2002, 9, 7/8, 00:00, 01:00, 60, 5, 1, 4.5, 0, 天頂, 大阪府羽曳野市, 上田昌良
-----------------------------------------------------------------------

 報告先:
  電子メールの場合: 上田 昌良:m-ueda@mua.biglobe.ne.jp
  郵送の場合: 〒583-0842大阪府羽曳野市飛鳥43-2 上田昌良へ

     今回の観測報告の締め切り:9月30日

 その他:
   ・結果は、日本流星研究会「天文回報」に載せます。日本流星研究会の会員でない方
    は、観測報告のときに、非会員を伝えてください。その場合は、結果をE-mailで個人
    に通知します。
   ・この取り組みは、2002年一戸流星会議眼視観測分科会(座長 嵯峨山亨)からの提案
    です。協定日時に眼視観測をされた方は、これの報告とは別に日本流星研究会眼視観
    測部門へ正式な観測報告をしてください。正式な観測報告の詳細は次をごらんください
       http://www.nms.gr.jp/nmshokoku.html

この取り組みへの質問などは、上田昌良 m-ueda@mua.biglobe.ne.jp
                   嵯峨山亨  msc8476@sannet.ne.jp




ペルセウス座流星群観測速報 最終アナウンス (Aug 17, 2002)
17日9:00までに寄せられている観測結果より,速報最終アナウンスの発表です。2002年ペルセウス座流星群は,日平均で12/13日にHR45,ZHR160となり,例年並みの出現となりました。また,時間別平均では13日2時台に最大HR60,ZHR180となり,2002年ペルセウス座流星群の極大を迎えた模様です。HRの数値は例年より若干低めですが,まずまずの活動を見せています。「明るい流星が多い」という観測者もいれば,「暗い流星が多い」という観測者もいるため,今年のペルセウス座流星群の光度分布の集計がどうなるか気になるところです。流星電波観測からは,13日2時台から5時台にかけてピークが観測されています。この他,2002年流星痕同時観測キャンペーン事務局によると,2002年のペルセウス座流星群で永続痕が撮影されたそうです。現在も情報を集めているそうです。観測された方,まずはご報告をよろしくお願いいたします。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (最終アナウンス) (8月16日09:00現在)
 ・ペルセウス座流星群特集ページ

 ・流星電波観測国際プロジェクトによる観測速報 (最終アナウンス済)
 ・流星痕同時観測キャンペーン2002による流星痕情報 (報告お待ちしております!)



極大は過ぎましたが,是非追跡観測を!そしてご報告をお願いいたします! (Aug 14, 2002)
14日10:00までに寄せられた速報からは,昨日の結果を補足するような形になりました。また今朝の活動についてはまだ報告数が少ないため何ともいえません。極大こそは過ぎてしまいましたが,流星群の終末を捕らえることは大変重要です!みなさん,是非とも追跡観測をよろしくお願いいたします。そして観測された場合は是非ともご報告をお願いいたします。報告についてはフォーマットをご使用下さい。また流星電波観測速報も14日早朝のデータを速報として発表しています。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (第六報) (8月14日10:00現在)
 ・ペルセウス座流星群特集ページ
 ・ペルセウス座流星群速報フォーマット・報告方

 ・流星電波観測国際プロジェクトによる観測速報



ペルセウス座流星群は13日早朝に日平均HR50,ZHR150,1時間平均ではHR70弱と例年並みの活動 (Aug 13, 2002)
13日14:30までに日本流星研究会に寄せられた観測データから集計した結果,13日早朝には日平均HR50,ZHR150となりました。また,時間平均すると13日早朝にHR70弱,ZHR180と例年並みの活動を見せています。また,流星電波観測速報からは,13日早朝に2:00〜6:00にロングエコー数が増加し,ペルセウス座流星群のピークが観測されています。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (第五報) (8月13日14:30現在)
 ・流星電波観測国際プロジェクトによる観測速報


ペルセウス座流星群,12/13日早朝には平均HR50程度と例年並みの活動 (Aug 13, 2002)
日本流星研究会のメーリングリストに寄せられた速報報告より,極大夜であった12/13日(13日未明)の活動は1時間あたり50個(HR50)程度となりました。詳しい出現状況はこのあと更新していきますが,例年より暗い流星が多かったというコメントもあり,極大前の低調さから考えても,今年は例年並みかやや低調な活動だった可能性がある。電波観測の結果もふまえて総括していきたい。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (第四報) (8月13日06:50現在)


ペルセウス座流星群は現在極大を迎えている模様。この先は電波観測で監視しよう! (Aug 13, 2002)
日本各地では,13日早朝に1時間あたり50個程度の流星を捕らえる事ができたようです。数としては例年並みだと思われます。これから各観測者からの報告が集まってきますので,活動レベルがわかるかと思います。なお,ペルセウス座流星群は現在極大を迎えている模様です。日本では夜が明けてしまい,流星観測が不可能になるため,ピークの確認は流星電波観測で行ってみてください。以下に参考サイトをあげますので,ペルセウス座流星群の極大をご確認下さい。

 ・ペルセウス座流星群特集ページ

 ・Radio Meteor Data,Japan (鈴木和博氏)
 ・流星電波観測国際プロジェクト ペルセウス座流星群2002
    ・流星電波観測速報 (世界各地の)
    ・流星電波観測ライブ (10分毎に観測画像が公開されています)


ペルセウス座流星群,11/12日にはHR15,ZHR60と増加してきているが例年より低調? (Aug 12, 2002)
日本流星研究会のメーリングリストより,12日早朝は,平均HR15程度となり,活動レベルは順調に増加してきています。ただし,極大前夜の活動としては例年に比べると活動が低調のような気がします。流星電波観測からも,増加はしてきているものの,増加の度合いが例年に比べると鈍いです。速報のためまだわかりませんが,今夜の極大に注目です!

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (第三報) (8月12日17:30現在)
 ・ペルセウス座流星群特集ページ


ペルセウス座流星群,順調に増加。現在HR5程度で明るい流星も増加してきた模様 (Aug 12, 2002)
日本流星研究会のメーリングリストより,8月11日早朝は,平均HR8と若干低迷しているようだが,観測条件などを考慮したZHRではZHR40前後となるので,順調な増加を続けているといえる。この後,13日未明にペルセウス座流星群は極大を迎えるが,12日早朝も注意が必要だ。また,昼間の活動については流星の電波観測によって,ライブがなされているため,好きなときに現在の流星活動を見ることができる。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (8月11日21:50現在)
 ・ペルセウス座流星群特集ページ


ペルセウス座流星群,順調に増加。現在HR5程度で明るい流星も増加してきた模様 (Aug 6, 2002)
日本流星研究会メーリングリストによると,8月7/8日にきて,明るい流星が増えてきたという報告があります。HR(1時間あたりの流星数)も,5〜10程となり,ペルセウス座流星群の到来を感じさせます。流星電波観測では,世界12ヵ国54地点で観測が行われており,7月末に極大を迎えたみずがめ座流星群,やぎ座流星群の活動が低下しつつペルセウス座流星群の活動が上がってきているため,明確な増加は見られませんが,通常時に比べると明らかに高い活動が続いています。

 ・日本流星研究会発表: 2002年ペルセウス座流星群 観測速報 (8月8日8:00現在)
 ・ペルセウス座流星群特集ページ



岩手県一戸で「流星会議」が開催されました! (Aug 6, 2002)
8月3日〜5日まで岩手県一戸において,第43回流星会議が開催されました。出席者はおよそ70名で,イギリスのDavid Asher氏,岩手大工学部教授の矢内桂三氏の招待講演を始め,ポスター発表8件を含む,18件の発表がなされました。主に,2001年のしし座流星群の解析結果が発表され,しし座流星群を終えた今,これまでを振り返ると共に,これからの流星の世界をどのようにしていくのか,活発な議論がなされました。詳細な会議の記録は後日更新する予定です。



【緊急告知】 眼視計数観測における協定観測のお知らせ (Aug 6, 2002)
流星会議で開かれた「眼視観測分科会」より,眼視計数観測のスキル向上のため,観測協定日を設定することになりました。この協定観測を行うことによって、単に,眼視計数観測の技量を高めるだけでなく,個人誤差の把握などの,近年の電波観測やテレビ観測の普及に伴う眼視計数観測量低下の危惧を,振り払いたいと思います。みなさま,是非とも以下の方法で,この協定日の観測にご協力下さい。この日は晴れていれば,全国で一斉に眼視計数観測の協定が行われることでしょう。

全国の流星観測者と共に,流星の眼視計数観測を行ってみませんか?

◆一戸流星会議眼視観測分科会からの提案 
 「8月10(土)〜11日(日)に協定観測をしよう!」

 時間:23:00〜01:00 の120分間 (できるだけこの2時間)。
 方法:天頂を見ての眼視、計数観測。ペルセウス座流星群とそれ以外の流星(散在)に分けて観測する。
 記入事項:ペルセと散在(それ以外)の区別、等級を記録してください。観測時間中の最微星と雲量
 観測の報告様式:日本流星研究会の月別観測報告様式による。

 E-mailで報告の場合、次の様式を参考に、以下の報告先へ送付して下さい。

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  年,月,日,開始,終了,分,散在,ペルセウス群,最微星,雲量,方向,観測地,観測者
  2002, 8, 10/11, 23:00, 24:00, 60, 4, 8, 4.5, 0, 天頂,大阪府羽曳野市,上田昌良
  2002, 8, 10/11, 00:00, 01:00, 60, 5, 9, 4.5, 0, 天頂,大阪府羽曳野市,上田昌良
-----------------------------------------------------------------------

 報告先:
  電子メールの場合: 上田 昌良:m-ueda@mua.biglobe.ne.jp
  郵送の場合: 〒583-0842大阪府羽曳野市飛鳥43-2 上田昌良へ

     今回の観測報告の締め切り:8月31日

 その他:
   ・結果は、日本流星研究会「天文回報」に載せます。日本流星研究会の会員でない方
    は、観測報告のときに、非会員を伝えてください。その場合は、結果をE-mailで個人
    に通知します。
   ・この取り組みは、2002年一戸流星会議眼視観測分科会(座長 嵯峨山亨)からの提案
    です。協定日時に眼視観測をされた方は、これの報告とは別に日本流星研究会眼視観
    測部門へ正式な観測報告をしてください。正式な観測報告の詳細は次をごらんください
       http://www.nms.gr.jp/nmshokoku.html

この取り組みへの質問などは、上田昌良 m-ueda@mua.biglobe.ne.jp
                   嵯峨山亨  msc8476@sannet.ne.jp




2002年7月

2001年しし座流星雨画像集(CD-ROM)が実費配布されています (Jul 9, 2002)
各観測者から,無償提供していただいた2001年しし座流星雨の写真流星272件,電波流星15,552件,TV流星24件,「音」1件を収録したCD-ROMを実費配布しています。詳細は以下の通りです。2001年しし座流星群の記録として残してみてはいかがですか?

− 2001年しし座流星雨画像集(CD-ROM)を希望者に実費配布します −

 この画像集(CD-ROM)には、2001年しし座流星雨の各観測者から、無償提供していただいた写真流星272件、電波流星15,552件、TV流星24件、「音」1件が収録してあります。これらの画像を見るには、Windows対応パソコンが必要です。今回、配布しますCD-ROMは我々の手作りです。
2002年7月7日発行


入手方法などは、次のとおり。
  1.配布価格
  ・みさと天文台事務所での直接販売の場合
    配布価格:CD-ROM3枚1組  200円

   ・振込・郵送の場合
    配布価格:CD-ROM3枚1組・梱包送料等を含む  700円

2.ご希望の方は、みさと天文台まで電話でお問い合わせ下さい。
(電話 073-498-0305/月曜を除く午後1時から午後9時30分。7月と9月以降につ いては、火水曜は午後1時から午後6時となります)。在庫確認・予約の後、郵便局で料金を振込んでいただきます(配布 価格・送料 1組700円)。入金の確認が取れ次第、発送いたします。

3.2001年しし座流星雨画像集(CD-ROM)の配布についてのお問い合わせ先:
  みさと天文台(電話 073-498-0305)  〒640-1366 和歌山県海草郡美里町松ヶ峯180
   http://www.obs.misato.wakayama.jp/

2001年しし座流星雨画像集(CD-ROM)作成グループ
上田昌良 (東亜天文学会),嵯峨山 亨(日本流星研究会),司馬康生 (日本流星研究会),豊増伸治 (みさと天文台)



2002年しし座流星群の予報が発表されました (Jul 2, 2002)
昨年,多くの人がしし座流星群をごらんになったかと思います。今年はどうなるのか期待されるところです。6月にmeteorobsという国際的な流星観測者用のメーリングリストでEsko Lyytinen氏らの予報をはじめ発表されました。Leonids-MAC会議ではPeter Jenniskens氏が発表しています。

さて,今年の出現ですが,Esko Lyytinen氏とPeter Jenniskens氏らの予報は,前回より改訂されています。当初,今年はアメリカでのピークの方がヨーロッパよりも出現数が多いという予報になっていました。ところが,彼らの改訂された予報では,ヨーロッパの方が多くなっています。この理由として,Esko Lyytinen氏は,2001年の観測結果をふまえて,今年アメリカで遭遇するダストトレイルは昨年日本で観測されたピークに相当し,2001年の予報値と観測値を比較した結果,予報値の方がかなり大きくなってしまいました。そのことから,再計算をして,今回の結果となっています。名の知れているDavid Asher氏らの予報は現段階では改訂されておりません。この他,Esko Lyytinen氏や日本流星研究会の内山茂男氏は,アメリカに比べてヨーロッパの流星の方が明るいのではないかというコメントもあります。

予報はまだ今後も変わる可能性があります。みなさん,現段階の予報を鵜呑みにせずに,こまめにこのwebへチェックしにきてください。
予報やコメントは当たるという保証はありません。自分の目で事実を確かめてみてください。

【参考ページ】
 ・2002年しし座流星群特集ページ
 ・2002年しし座流星群の予報 - 一部訂正 -
   ・ Esko Lyytinen氏らの予報
   ・ Peter Jenniskens氏らの予報
   ・ R. McNaught氏,D. Asher氏の予報



ポン・ウィンネッケ流星群の活発な活動はなかった模様 (Jul 2, 2002)
日本流星研究会や国際流星機構のメーリングリストによる情報からは,2002年のポン・ウィンネッケ流星群の活発な出現はなかった模様です。一部ビデオ観測では,輻射点を検出する観測が極大付近でされていますが,それがポン・ウィンネッケ流星群なのかどうかは現在議論中です。


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