日本流星研究会
流星・火球・隕石に関するニュース
〜1999年〜
Last Updated : 2008/8/2
最新のニュースおよびニュースの一覧へ戻る
こぐま座流星群、満月の巨光の中で突発出現か。 (Dec.23,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに12月23日20時までに投稿された速報報告によりますと、12月22/23日が極大夜とされるこぐま座流星群が、HR10を超す突発的な活動を見せたようです。ただしこの突発活動は暗い流星が主なものであったため、この突発活動を観測できたのは満月でも最微光星等級が5等より良かった透明度の良い観測地に限られてしまったようです。
21日22時05分、静岡県南沖海上に火球が出現。 (Dec.23,1999)
12月21日22時05分頃、関東地方から近畿地方の広範囲から火球の出現が観測されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
14日03時31分、長野県上空にふたご群の火球が出現。 (Dec.23,1999)
12月14日03時31分頃、本州中部域の広範囲からふたご座流星群に属する火球が出現したことが観測されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 長野県南牧村(野辺山)、岐阜県(以下不詳)、山梨県河口湖町
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
ふたご座流星群、極大夜(14/15日)の夜半前に活動のピークか? (Dec.15,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに12月15日21時までに投稿された速報報告からの集計によるふたご座流星群の極大夜の14/15日の出現状況は、夜半前に活動のピークがあったと思われる結果が得られています。しかし当夜は天候が良くなかった地域が多かったため、上記コメントは暫定的なものであるとご理解下さい。今後新たなデータが収集されることにより、この状況コメントが修正されることもあると思われます。
出現状況については、こちらのページをご覧下さい。出現状況のグラフも掲載しました。
ふたご座流星群、極大前夜にしてZHR150超の活発な出現が捕らえられる。 (Dec.14,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに12月14日18時までに投稿された速報報告からの集計では、ふたご座流星群は極大前夜の13/14日の夜で既にZHR150を超す活発な活動を示しているようです。この数は昨年の極大前夜よりもかなり大きな数となっています。
しし座流星群に関連するテレビ番組の放送予定 (Dec.09,1999)
しし座流星群に関連するテレビ番組が以下の予定で放送されます。
- 「しし座流星群をつかまえろ 〜高校生たち 挑戦の記録〜」
12月19日(日) 15:20〜15:44 NHK総合
11月23日に放送されたものの再放送。愛知県立千種高校地学クラブのメンバーらが今年のしし座流星群をどのように迎えたかを追った番組。視聴者から再放送の要望が多く寄せられたために再放送が決定したとのことです。
- 「しし座流星群を追え」
12月23日(木) 21:00〜22:00 衛星ハイビジョン
12月26日(日) 22:00〜23:00 NHK衛星第一
12月28日(火) 13:00〜14:00 NHK衛星第一
今年のしし座流星群の状況をまとめた番組。NHKがNASA航空機機上から超高感度ハイビジョンカメラで捕らえたヨーロッパ流星雨の映像が目玉か。
19日06時15分、青空の中を-10等超?のしし座流星群火球出現。 (Nov.20,1999)
11月19日06時15分頃、本州中部域の広範囲からしし座流星群に属すると思われる明るい火球が出現したことが観測されました。この時刻は日の出時刻の直前で、青空の中を光り輝く火球が飛んでいったことになります。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 宮城県山元町、埼玉県所沢市、東京都武蔵野市、新潟県新潟市、大阪府高槻市、大阪府大阪市
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
しし座流星群、19日早朝日本でもZHR330の活発な出現。 (Nov.20,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに20日19時までに投稿された観測速報を元にした速報集計結果によりますと、日本国内で今年見られたしし座流星群の最大活動は19日早朝であったことが明らかになりました。
この夜は流星群活動の下落傾向と輻射点位置の上昇による増加傾向が拮抗したため、02〜04時台において1時間たり100個以上の出現が捕らえられました。なお実際の流星群活動を示すZHRでは01時台に340のピークを示しました。このピークは14時間前に中東〜欧州で見られた流星雨となったピークとは別物のピークであるようです。
出現状況の速報は以下のページをご覧ください。
- 眼視観測による速報・・・1999年しし座流星群・速報集計 グラフ
- 電波観測による速報・・・「Radio Meteor Data, JAPAN」(英文)
しし座流星群、18日11時04分JSTに中東〜欧州でZHR5,400の大出現! (Nov.18,1999 + Nov.20,1999)
国際流星機構(IMO)が11月19日11時(JST)に発表した修正版の速報報告によりますと、しし座流星群は18日02時04分±5分(日本時間18日11時04分)、太陽黄経235.286度±0.004度(2000.0J)においてZHR5,400の「流星雨」と言える大出現を起こしたことがヨーロッパ・中東地域を中心とした観測者によって観測されました。
リリースの全文(英語)はこちら、出現状況のグラフ(対数目盛であることに注意)はこちらをご覧下さい。
白昼にしし座流星群流星観測される。 (Nov.18,1999)
電波観測での急増の報を受けた各地の日本流星研究会メンバーの中には白昼に流星群が見える可能性があることから青空の火球パトロール観測を実施した者もいました。
それらの観測速報によりますと、宮崎県及び静岡県で観測した複数の観測者が18日11時前後に1時間あたり1〜10個の流星出現を認めたとのことです。
昼間の時間帯に組織的な観測が行われ、成果が得られたのは世界初のことと思われます。
しし座流星群、予想外に低調か。しかし今夜(18〜19日)も要注意。 (Nov.18,1999)
日本流星研究会メンバーからの速報によりますと、日本での極大夜である17/18日は全国的に雲が多い天候となり、観測可能な地域はかなり少なかった模様です。また観測できた地域でも「極大夜なのにきわめて低調な出現しか認めることができなかった。」とのコメントが多くなっています。
しかし英国のアッシャー博士の論文によると、19日04時55分JSTに1833年に母天体から放出されたダスト帯に接近するため突発的な出現が見られる可能性があるとされています。
しし座流星群は終わったわけではありません。ぜひ18〜19日の早朝も流星群の活動にご注意下さい。
しし座流星群、極大前夜はやや低調。嵐の前の静けさか? (Nov.17,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに11月17日19時までに投稿された情報を総合しますと、極大前夜(16/17日)のしし座流星群の活動は昨年に比べてやや低調であるようです。
前報の通り比較的暗い流星が多いようで、その為観測条件によって実際に観測された1時間あたりの出現数は17日04時台で0個〜24個とかなりバラついています。
出現状況については、こちらのページをご覧下さい。出現状況のグラフも掲載しました。
しし座流星群、順調に出現数増加中。 (Nov.14,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに11月14日20時までに投稿された情報によりますと、今年のしし座流星群は既に活動を開始しており、順調にその出現数が増加しているようです。
ただしいまのところは比較的暗い流星が多いようで、その為観測条件によって実際に観測された1時間あたりの出現数は14日早朝で1個〜18個とかなりのバラツキがあります。
リニア彗星に伴う流星群、明確な活動は捕らえられず。 (Nov.14,1999)
国際流星機構(IMO)のRainer Arlt氏は11月14日、11月12日04時(JST)を中心に活動があるかもしれないと注意喚起されていたリニア彗星(C/1999 J3 (LINEAR))に伴う流星群の観測の国際集計を発表しました。この集計は世界9つの国と地域の観測者16名の観測データによるものです。
それによりますと、ほとんどの観測時間帯においてこの群と思われる流星数は0〜2と、散在流星の混入を考慮すると確実な活動があったとは言いにくい結果となったとのことです。
11月11/12日早朝、リニア彗星に伴う流星群が出現する可能性あり。 (Nov.08,1999)
本年5月に発見されたリニア彗星(C/1999 J3(LINER))の軌道はその降交点において地球軌道と接近するため、この彗星に伴う流星群が出現する可能性があることが指摘されています。
それによると、軌道最接近時刻は11月12日04時40分(JST)頃で、その距離は地球−月の距離の約5倍ということで、極めて近い距離であると言えます。
流星群の出現はその彗星からどの程度の流星物質が放出されているか、そしてどの程度軌道上に拡散しているかによって左右されるため、必ずしも流星群が出現するとは限りませんが、注目するに値する現象と言えます。
流星群が出現するとすると、その輻射点は赤経11h40m、赤緯+53度付近になると計算されています。この位置は北斗七星の枡の底、おおぐま座ガンマ(γ)星付近となります。
予報輻射点位置
|
|
しかし、いままでの例では新たに発見された長周期彗星が地球軌道に接近する軌道を持っていても、それから明らかにその彗星に伴う流星群が起こったという例はありません。したがって今回も「新流星群の突発」は起こらない可能性が高いと思われます。
とは言え、流星群の予報はあてにならないことも確かです。万一流星群が突発した時、それを見ることができるのはその時間帯に夜空を見上げている者のみであることは間違いありません。ですから、11月12日(金)の早朝は期待しないで夜空を監視されることをお勧めします。
11月04日20時17分頃、和歌山県中部上空に火球出現。 (Nov.08,1999)
11月04日20時17分頃、西日本の各地からかなり明るい火球が出現したことが観測されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
これらの目撃情報から概略の出現位置を推定しますと、和歌山県の中部域上空に出現ということになります。もちろんこの推定は今後新たな目撃情報が収集できますと、より精度が高くなります。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
「火球観測報告フォーマット」 : 火球の情報はこのフォーマットを使って電子メールにて報告をお寄せ下さい。報告は日本流星研究会火球観測担当幹事・司馬康生までお願いします。
11月02日01時48分、鳥取市北沖日本海上空に火球出現。 (Nov.03,1999)
11月02日01時48分、徳島県海南町にある海南天文台に設置されている夜間ライブカメラにかなり明るい火球が捕らえられました。 (画像はこちら→KAINANの星空ライブ 大流星集)
日本流星研究会及び日本火球ネットワークのメンバーである下田力さん(長野県朝日村)は、この火球について「鳥取市北沖の日本海上空を南から北に向けて飛行したおうし座流星群に属する火球であろう」と推定されています。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
10月24日18時33分頃、山陰地方北沖日本海上空に火球出現。 (Oct.26,1999)
10月24日18時33分頃、西日本の各地からかなり明るい火球が出現したことが観測されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 兵庫県西宮市、兵庫県姫路市、京都府京都市、福井県福井市、京都府峰山町、大阪府寝屋川市、大阪府高槻市、岡山県岡山市
このほか西日本地域の新聞には中国〜近畿地方の公開天文台各所にこの火球の目撃情報が寄せられたということが報道されたとのことです。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークのメンバーである下田力さん(長野県朝日村)は、上記の情報を基にこの火球は鳥取・島根県境上空から同北沖の日本海上空に向かって飛行したと推定されています。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
10月24日00時11分頃、北四国上空に火球出現。 (Oct.26,1999)
10月24日00時11分頃、西日本の各地からかなり明るい火球が出現したことが観測されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
このうち東広島市の観測は火球パトロールカメラによるものです。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークのメンバーである下田力さん(長野県朝日村)は、上記の情報を基にこの火球は四国上空を北から南に向かって飛行したと推定されています。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
「全国しし座流星群オリエンテーション」12府県16会場での開催が決定。 (Oct.20,1999)
日本流星研究会が主催・共催・後援・協力する「全国しし座流星群オリエンテーション」が全国12府県16会場で開催することが決定し、各会場の開催要項が発表されました。この催しは、しし座流星群に興味のある方々を対象にその観測・観望方法や流星に関する基礎知識を知っていただこうというものです。
各地の開催要項についてはこちらのページをご覧下さい。
「しし座流星群高校生国際観測会」資料請求校は132グループに達する。 (Oct.20,1999)
「しし座流星群高校生国際観測会」事務局のWebページに10月18日に発表されたところによりますと、このプロジェクトに対して同日現在36都道府県の132グループから資料請求があり、そのうち25グループが正式登録を行ったとのことです。また海外からもアメリカ・イギリス・フランス・韓国・タンザニア・トルコの6カ国から計10グループの参加登録があったとのことです。
このプロジェクトの詳細についてはこちらのWebページをご覧ください。なお昨年は全国276グループ・約3000人の高校生の参加がありました。
ジャコビニ流星群、10月9/10日20時JSTに予想外の小規模突発! (Oct.12,1999)
日本流星研究会のメンバーらによって行われている流星に関するメーリングリストに投稿された観測速報によりますと、10月9/10日20時JSTを中心とした数時間、ジャコビニ流星群がHR20〜30の小規模突発を起こしたことが眼視観測及びTV観測による複数の観測者によって捕らえられました。また電波観測でも同日の18:30〜21:00に通常よりかなり多いエコーが捕らえられており、眼視観測による結果を裏付けています。
現在日本流星研究会ではこの時間帯の観測情報の収集を行っています。この時間帯に流星観測をされていた方は、その結果をぜひ日本流星研究会にお送りください。(報告先はこちら) 皆様のご協力をお願い致します。
ジャコビニ流星群、10月8/9日に少数の出現が捕らえられる。 (Oct.09,1999)
日本流星研究会メンバーらのメーリングリストに流れた情報によりますと、今年の活動が注目されていたジャコビニ流星群が10月8/9日に少数の出現を見せました。その情報では20時台に静岡県の長田和弘さんが5個/45分・広島県の阪口満栄さんが6個/75分の出現を観測したとのことです。また長野県の下田力さんは23時04分に短痕を伴う−1等の群流星が出現を観測されています。
電波観測では大阪府の上田昌良さんが「23時08分までに突発はなし」との速報を出されています。
10月3日の神戸隕石捜索会、新たな隕石発見はならず。 (Oct.05,1999)
西はりま天文台・日本流星研究会火球部門共催の「神戸隕石捜索会」は10月3日、約50名の参加で開催され、神戸市北区の落下予想地点周辺を捜索しましたが、残念ながら新たな隕石を発見・回収することはできませんでした。
神戸隕石は珍しい「炭素質コンドライト」であることが判明。 (Oct.02,1999)
マスコミ報道によりますと、9月26日に神戸市北区に落下した隕石は金沢大学及び神戸大学の研究者による分析の結果、太陽系の生成当時の物質のまま変質を受けていない「炭素質コンドライト」という極めて珍しい種類の隕石であることが判明したとのことです。この種の隕石が日本国内で確認されたのは初めてのことです。
10月3日(日)、神戸隕石捜索会を開催。参加歓迎。 (Oct.02,1999)
日本流星研究会火球部門では、西はりま天文台と共同で10月3日(日)に「神戸隕石捜索会」を開催することになりました。
この捜索会には日本流星研究会会員であるなしにかかわらず、隕石に興味の有る方であればどなたでも参加できます。この捜索会に参加してみたいという方は、当日10時に神戸市立森林植物園(神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2)にお集まりください。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
9月26〜28日の神戸隕石火球以外の火球情報 (Oct.02,1999)
日本流星研究会及び日本火球ネットワークには、神戸市に落下した隕石に伴う火球の情報のほかにも9月26〜28日にいくつかの火球の目撃情報が寄せられています。
- 9月26日 22時45分頃の火球 … 大阪府川西市、大阪府池田市、大阪府豊中市、京都市八幡市、奈良県香芝市
- 9月26日 18時58分頃の火球 … 千葉県市原市
- 9月27日 00時56分頃の火球 … 埼玉県大宮市、東京都中野区
- 9月28日 21時27分頃の火球 … 静岡県御殿場市
これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
神戸隕石、分裂片があるとすれば神戸電鉄有馬線・山の街駅周辺か。 (Sep.28,1999)
日本流星研究会火球担当幹事の司馬康生さん(兵庫県明石市)は、これまでに収集された目撃情報からこの隕石(神戸隕石)が兵庫県竜野市上空80kmあたりで発光し始め、ほぼ西から東に向かって飛行したとの概略計算結果を発表しました。
またこの隕石が分裂して落下した場合、飛行経路と空気抵抗を考慮して計算するとその分裂片は最初に隕石が拾われた神戸市北区筑紫が丘を中心とした東西8km、南北1kmの範囲内に落ちた可能性が高いことも合わせて発表されています。この範囲はおおよそ神戸電鉄有馬線・北鈴蘭台駅〜山の街駅の西方から摩耶山北西山麓の神戸市立森林植物園北方あたりとなります。
9月26日20時22分頃、神戸市北区に隕石落下!落下に伴う火球も観測される。 (Sep.27〜Oct.02,1999)
9月26日20時22分頃、神戸市北区筑紫が丘の平田良一さん宅に屋根を突き破って隕石が落下したとのことで、回収された総重量は約130グラム強とのことです。またほぼ同時刻、西日本の各地からかなり明るい火球が目撃されており、この隕石落下に伴う火球が観測されたものと思われます。
これまでに日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられたこの隕石落下に伴う火球の目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 岐阜県…糸貫町
- 京都府…京都市
- 大阪府…堺市、大阪市、箕面市
- 奈良県…天理市
- 和歌山県…有田市
- 兵庫県…佐用町
- 鳥取県…河原町
- 島根県…津和野町、松江市
- 香川県…内海町
- 愛媛県…(市町村名不明)
- 高知県…高知市
(目撃情報の収集にあたっては日原天文台(島根県)・佐治天文台(鳥取県)・西はりま天文台(兵庫県)の研究員の皆さんにご協力をいただきました。)
このうち兵庫県佐用町からの目撃情報では終端付近で先端が分裂したとのことから、隕石は上記のほかにも数キロの範囲内で複数落下している可能性かあります。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
「しし座流星群高校生国際観測会」参加校募集開始 (Sep.10,1999)
今年もまた大出現が期待される11月17/18日極大の「しし座流星群」を国内及び全世界の高校生が連携して観測しようという「しし座流星群高校生国際観測会」の参加校募集が9月1日より開始されました。
参加要項は同プロジェクトのWebページ"http://www.leonids.net/"に掲載されていますので、興味のある高校生はぜひご覧いただき、参加を検討されることをお勧めします。
同プロジェクトの事務局のページには、資料送付申請のあった高校と正式参加申込がされた高校のリストも掲載されています。(注:学校名掲載を許可した高校のみ)
日本流星研究会ではこのプロジェクトの後援をしています。
9月1日18時32分、関東南東方上空に火球出現。 (Sep.01,1999)
9月1日18時32分頃、関東地方から見て南東方にかなり明るい火球が出現しました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 神奈川県茅ヶ崎市、東京都武蔵野市、東京都国分寺市、東京都大島町
この日の関東地方は曇天でしたが、目撃情報のほとんどは「雲を通して見えた」ということですので、かなり明るい(マイナス8等より明るい?)ものでした。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
8月27日19時34分、瀬戸内東部上空に火球出現。 (Aug.31,1999)
8月27日19時34分、瀬戸内東部上空にかなり明るい火球が出現しました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 大阪府大阪市、和歌山県美里町、和歌山県古座川町、奈良県(市町村名不明)、高知県芸西村、岡山上空の航空機内
また、8月30日00時30分頃にも大阪市富田林市から見て南南東の中天に-3〜4等の火球が出現したのが目撃されています。
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
ペルセウス座流星群極大夜の火球(大流星)情報 (Aug.15,1999)
ペルセウス座流星群の極大夜(8月12/13日)に出現が報告された火球(マイナス3等より明るい流星)を以下に示します。
- 8月13日02時24分…-4等、長野県南部・静岡県東部からみて北方、はくちょう座κ流星群
- 8月13日04時17分…-5等、鳥取県・兵庫県西部からみて南方、ペルセウス座流星群
やはり悪天候に妨げられ、報告された火球の数は例年よりかなり少なくなっています。 日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
ペルセウス座流星群、極大夜は悪天の地域多し。出現は例年並みか。 (Aug.14,1999)
1999年のペルセウス座流星群の極大夜(8月12/13日)、日本列島は熱帯低気圧の残骸等の影響でほぼ全域が天候不安定な状況に陥っていたようで、観測ができたのはきわめて限られた地域だけだったようです。
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに14日11時までに投稿された観測速報の観測地は、千葉県南部、静岡県富士山山麓、長野県御嶽山山麓、長野県蓼科高原、兵庫県西播地区に限られています。
出現状況については夜明けに向かうに連れて増加傾向となっている様子が捉えられましたが、出現数自体は特に多いということはなく、例年並みであるようです。 出現状況の速報は以下のページをご覧ください。
ペルセウス座流星群、極大前夜までの状況は「やや活発」。 (Aug.12,1999)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに12日06時までに投稿された情報によりますと、今年のペルセウス座流星群の極大日前の状況は「例年よりやや活発」であるようです。
電波観測でも「昨年より多くの大エコーがカウントされている」とのことで、極大夜が楽しみになってきました。
8月9日01時50分、三重県上空に火球出現。 (Aug.12,1999)
8月9日01時50分頃、三重県上空に-7〜8等の火球が出現しました。この火球は大阪府羽曳野市で行われているハム電波を利用した電波観測(HRO)でも継続時間55秒の大エコーとして捕らえられています。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 兵庫県佐用町、静岡県小山町、長野県喬木村、富山県福光町、和歌山県川辺町、和歌山県和歌山市、奈良県平群町、大阪府豊中市
このほか、8月8日20時40〜50分頃にも近畿地方の北方に火球クラスの出現が報告されています。
第40回流星会議、約100名の参加で盛会のうちに終了。 (Aug.02,1999)
「第40回流星会議」は1999年7月30日(金)〜8月1日(日)の二泊三日の日程で滋賀県多賀町のダイニックアストロパーク天究館にて開催され、北は宮城県、南は宮崎県から高校生を含む約100名の流星観測者・研究者・愛好者の参加で盛況のうちに無事終了しました。
この模様は後日このWebページで紹介する予定です。
7月31日19時51分、長野県南部上空に火球出現。 (Aug.02,1999)
7月31日19時51分頃、長野県南部上空に-5〜6等の火球が出現しました。土曜日の宵の口、しかも花火大会のシーズンで空を見上げていた人が多かったためか、この火球の目撃情報は東は茨城県、北は富山県、西は滋賀県の各地から寄せられています。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
- 茨城県旭村、富山県富山市、富山県山田村、長野県飯田市、山梨県明野村、静岡県静岡市、神奈川県相模原市、滋賀県多賀町
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
ポン−ウィンネケ流星群、今年は不発。 (Jul.03,1999)
前報(直下段のニュース)の続報です。
昨年(1998年)、70年ぶりに突発出現を起こしたことから今年の活動が注目されていた「ポン・ウィンネケ流星群」ですが、極大夜の6月27/28日については昨年のような突発的な大出現は起こさなかったようです。
これまでに日本流星研究会に入った6月27/28日の観測速報によりますと、沖縄県地方と北海道地方の観測者がいずれも雲が多い悪条件下ではありますが眼視観測を実施されました。その結果は少なくともこの群がHR5以上の出現を見せていることは認められなかったとのことです。
電波観測ですが、複数の観測者から明瞭な増加は確認できなかったとのレポートが出されています。前報では京都大学MUレーダーでエコー数の増加らしきものが見られたとお知らせしましたが、これは短時間の「ゆらぎ」によるものであるようです。
また、海外の流星関連のメーリングリストにも「出た」という情報は流れていません。
以上のことから、「ポン−ウィンネケ流星群」の突発は今年は起こらなかったと言えそうです。
ポン−ウィンネケ流星群、今年も活動か。 (Jun.28,1999)
昨年(1998年)、約70年ぶりの突発出現が観測されたことから今年(1999年)の状況が注目されていた「ポン−ウィンネケ流星群」ですが、京都大学MUレーダーによる観測では6月27/28日夜、前夜に比べ約2倍の流星エコーが捕らえられていることから、この群がなんらかの活動を起こしている可能性がありそうです。
この夜、東北〜北陸地方と奄美〜沖縄地方は晴れている可能性があるので、これらの地方からの眼視によるレポートが待たれます。
6月4日23時前後、北九州西方と近畿北方に火球出現。 (Jun.07〜08,1999)
6月4日22時55分〜23時00分頃、九州北部から見て西方の空に、空が明るくなり影ができるほどのかなり明るい火球が出現したことが目撃されました。日本流星研究会及び日本火球ネットワークには以下の皆さんからこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
- 草野さん(諫早市)、横山さん(福岡県小石原村)、山口さん(諫早市)、木下さん(福岡市)
また同日23時00分〜05分頃には近畿〜東海地方から北方の空にマイナス4〜5等級の火球が出現したことが目撃されています。こちらの火球については以下の皆さんからこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
- 「vivi」さん(四日市市)、曽田さん(島根県頓原町)、「JA」さん(高槻市)、本坊さん(伊丹市)、茶谷さん(京奈和自動車道走行中)、「ゆりかもめ」さん(寝屋川市)
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
5月9/10日深夜、関東東部上空に火球出現。 (May 12,1999)
5月10日01時56分頃、越谷市にて東北東〜東の中天に満月級の火球の出現が目撃されました。目撃情報では雲を通して見えたとのことで、かなりの「大物」火球であったようです。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークには以下の方からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
みずがめ座η座流星群、5/6〜7/8日にZHR100程度の例年並みの活動が観測される。 (May 09,1999)
みずがめ座η(エータ)座流星群の極大は5月6/7日ですが、その前後の数日間は極大夜に匹敵する出現を見ることができます。5月9日までに日本流星研究会に速報された情報によると、5/6日の夜(正確には6日の明け方)から7/8日の夜(同じく8日の明け方)にかけてHR4〜8、ZHR100程度の活動が観測されています。出現数はほぼ例年並みと言えそうです。
速報集計はこちら。
1999年こと座流星群の国際集計 (Apr.30,1998)
国際流星機構(IMO)のRainer Arlt氏は4月27日、1999年のこと座流星群の国際集計を発表しました。この集計は世界8つの国と地域の観測者13名の観測データによるものです。
それによりますと、今年観測された流星群活動の最大は太陽黄経32.5度(4月23日11時JST)で観測された出現数(ZHR)=32であったとのことです。ただしこの群の極大は太陽黄経32.1度で起こることが知られており、今年は悪天候で太陽黄経31.8〜32.4の間の観測データが報告されなかったことから、「極大付近の活動状況は不明である。」とのコメントが付記されていました。
下表はArlt氏による極大付近の出現状況です。
DATE & TIME
(UT)
|
DATE & TIME
(JST)
|
太陽黄経
(2000.0J)
|
観測
群流星数
|
出現数
(ZHR)
|
(±)
|
Apr 18 08:20
|
Apr 18 17:20
|
27.9
|
10
|
6.1
|
3.8
|
Apr 19 04:00
|
Apr 19 13:00
|
28.7
|
15
|
3.0
|
1.5
|
Apr 20 02:55
|
Apr 20 11:55
|
29.6
|
30
|
4.8
|
1.8
|
Apr 21 00:45
|
Apr 21 09:45
|
30.5
|
28
|
7.9
|
3.0
|
Apr 21 08:15
|
Apr 21 17:15
|
30.8
|
21
|
6.5
|
2.8
|
Apr 22 02:25
|
Apr 22 11:25
|
31.5
|
33
|
22.7
|
7.9
|
Apr 22 07:15
|
Apr 22 16:15
|
31.7
|
28
|
14.9
|
5.6
|
Apr 23 00:45
|
Apr 23 09:45
|
32.5
|
50
|
32.4
|
9.2
|
Apr 23 08:55
|
Apr 23 17:55
|
32.8
|
41
|
11.8
|
3.7
|
Apr 24 08:50
|
Apr 24 17:50
|
33.8
|
6
|
5.7
|
4.7
|
4月27/28日深夜に近畿上空と東北上空に火球出現。 (Apr.30,1999)
4月27日23時25分頃、京都市にて天頂からやや東方にマイナス4〜5等級の火球が目撃されました。日本流星研究会には以下の方からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
また、4月28日02時01分頃、角田市にて天頂から南東方にマイナス4〜5等級の火球が目撃されました。日本流星研究会には以下の方からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
こと座流星群、電波観測では例年より若干活発。突発出現は捕らえられず。 (Apr.23,1999)
今年のこと座流星群の極大夜(4月23/24日)は、東日本・西日本では低気圧の影響で晴天に恵まれず、眼視観測ができたのは北日本方面に限られてしまいました。
日本流星研究会に寄せられた速報報告によるとこと座流星群の出現状況は例年並みであったようで、要注意時刻とされた24日01時(JST)前後にも特に突発的な出現増加は観測されなかったようです。
電波観測者からの速報報告では、極大夜の流星エコー数は例年並みかそれよりやや多い程度で、こちらでも突発出現は捕らえられませんでした。
以上、こと座流星群の活動状況の速報をお知らせしましたが、今後新たに入ってくる情報によっては上記のコメントを書きかえる可能性があることをご了解下さい。
4月7日20時40分頃、中部地方西部上空に火球出現。 (Apr.21,1999)
日本流星研究会には以下の方々からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
いずれもほぼ真西の中天〜低天を右落ち(\)に飛行したとのことですから、実際の出現位置は岐阜・石川・福井県境付近、またはその西方である可能性が高そうです。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
京都大学で開催された日本天文学会で本会会員の高校生が学会発表。 (Apr.01,1999)
昨年11月のしし座流星群を対象に「しし座流星群全国高校生同時観測計画」が企画・実行され、全国276グループ・2576名の協力により貴重な観測データが集まりました。
これらの結果の集計とそれから求められた考察について、愛知県立千種高校2年生で日本流星研究会会員の小川宏・山本雅之の両君が3月25〜27日に京都大学にて開催された日本天文学会1999年春季年会にて発表を行いました。発表は「太陽系」分野の講演の中で 「しし座流星群の眼視計数ネットワーク観測結果」と題して行われ、多数の聴衆から賞賛と激励を受けました。
なお発表内容の概要は、こちらに掲載されています。
3月22/23日深夜及び24日夕刻、東日本上空に火球出現。 (Apr.01,1999)
3月22/23日の深夜、いくつかの火球が出現したことが観測されています。以下にそれぞれの火球についてその出現時刻と、観測情報/目撃情報を日本流星研究会に寄せられた方々のお名前及び観測地を示します。
- 3月22日23時40分 (-10等) … 八ヶ岳火球パトロールカメラ(山梨・大泉村)・JN長野県朝日村火球パトロールカメラ・JN長野県喬木村東火球パトロールカメラ・JN長野県喬木村西火球パトロールカメラ・泉さん(群馬・高山村)
- 3月23日01時40分 (金星並み) … 三苫さん(川崎市)
また、3月24日の夕刻19時前にも火球が出現したようで、日本流星研究会には以下の方々から情報が寄せられています。
- 3月24日18時49分 (金星より明るい) … 山田さん(多賀城市)
- 3月24日18時57分 (-5〜-6等) … 渡辺さん(観測地不明)
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
3月2日23時20〜24分頃、関東西部上空に火球出現。 (Mar.05,1999)
日本流星研究会には日本火球ネットワーク経由のものも含め以下の方々からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
福田さん(稲城市)、きんさくさん(川崎市)
明るさは-5等級前後のようで、流星痕が残ったとのことです。ただし当日の関東地方は薄曇りであったようで、上記の2つの目撃情報はいずれも薄雲を通してのものです。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
2月17日18時13分頃、近畿北方日本海上空に火球出現。 (Feb.18,1999)
日本流星研究会には以下の方々からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
室石さん(石川県柳田村)、島地さん(滑川市)
このほか、富山市天文台・柳田村星の観察館満天星・西はりま天文台・倉敷科学センター等に目撃情報や問い合わせが入っているとのことです。それらの情報では富山〜岡山各地すべてから北方に見られ、継続時間も10秒近くあったことから、近畿北方の日本海上空を東から西に向かってかなり長い経路で飛行したものと思われます。人工衛星の落下である可能性もあります。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
1月28日19時28分、鹿児島県上空に火球出現。 (Feb.02,1999)
日本流星研究会には以下の方々からこの火球の観測情報/目撃情報が寄せられています。
早水さん(川内市)、山本さん(宮崎市)、水田さん(佐賀県太良町)
日本流星研究会メンバーの前田幸治さん(宮崎県清武町)は、上記のうち早水さんと山本さんの目撃情報よりこの火球のおおよその出現位置を概算され、鹿児島県大口市の南10kmの上空あたりで発光、桜島(鹿児島市)の上空を通過して大隅半島南部で消滅したと推定されました。もちろんこの推定は今後目撃情報が増えますとより精度が高くなることになります。
日本流星研究会では現在この火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
なお、このほか1月23日16時58分頃群馬県から西方に見られた火球、1月30日18時05分頃近畿〜九州北部から見られた火球の情報がありますが、詳細は不明です。これらの火球についての情報もお寄せ下さい。
1月21日宵に関西上空、23日未明に関東上空に火球出現。 (Jan.25,1999)
1月21日20時53分、近畿および東海地方からマイナス4〜5等級の火球が目撃されました。日本流星研究会にはこれまでに和歌山県紀伊勝浦町、和歌山県美里町、愛知県稲沢市からの目撃情報が寄せられたほか、日本火球ネットワークのメンバーによって設置されている長野県大町市の火球パトロールビデオにも撮影されていたことがわかりました。これらの情報から、この火球は滋賀県・琵琶湖上空を北西から南東に向かって飛行したと推定されます。
また1月23日05時00分頃、静岡県御殿場市から見て北の中天に-5等の火球が出現したことが観測されています。いまのところ日本流星研究会にはこの1件の情報しか報告されていませんが、この情報からおおよその出現位置を推定しますと長野・山梨・埼玉・群馬の県境あたりの関東山地上空に出現したことになります。
日本流星研究会では現在これらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。この火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
しぶんぎ座流星群、月明かりの下でもHR20〜30の活発な出現を見せる。 (Jan.5,1999)
しぶんぎ座流星群の極大夜(3/4日)は冬型の気圧配置ながら関東西部に弱い気圧の谷が残ったため、太平洋側地方でも雲の多い天気になり十分な観測が行えず、日本流星研究会に速報された観測情報も少数にとどまっています。それらの情報によると、この夜のしぶんぎ座流星群の出現数は夜明け直前の05時台にHR26、ZHR245程度の活動となっています。この値は例年より若干多めと言えます。
電波観測でも4日01時〜08時頃にかけてここ数年では最も多い流星エコーが捕らえられています。
トップページに戻る
All Rights Reserved Copyright (c) 2000-2008. 日本流星研究会