日本流星研究会

流星・火球・隕石に関する最新情報
2001年1月〜10月




Last Updated : 2008/8/2

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2001年10月 前月の情報      

Rob McNaught・David Asher氏によるしし座流星群の予報が下方修正 (Oct 31, 2001)
10月29日,オーストラリアのResearvh School of Astronomy and Astrophysicsにおいて,Rob MacNaught氏による予報が下方修正されているという情報が,国際的な流星観測者のメーリングリスト"meteorobs"に流れました。それによりますと,以下の表のようになっております。

極大時刻
(日本時刻)
ダスト
トレイル
予想ZHR 日本における観測条件
11月18日18:55 7回帰前
800 
しし座は地平線下のため観測不可能
11月19日02:24 9回帰前
2,000 
条件最高
11月19日03:13 4回帰前
8,000 
条件最高

出典:http://www.atnf.csiro.au/asa_www/info_sheets/leonids.html

注) ZHRは実際に見える流星数ではありません。理想条件下での流星数です。実際には3分の1程度の数となります。

現在,しし座流星群の予報ページの改訂作業を進めております。もう少々お待ち下さい。



2001年オリオン座流星群<続報> 極大は眼視では予報通りの21日早朝。電波では20日か?? (Oct 24, 2001)
以前の内容から,大きな差はありませんが,眼視観測結果からは,21日早朝にピークを迎える活動を見せています。ところが,電波観測では,20日にピークを見せているところが多く,ピークについていささか疑問が残るところです。今後の解析が注目されます。

2001年オリオン座流星群観測速報 (10月24日3時現在・第二報)

「流星の電波観測」によるオリオン座流星群観測速報
  ・「Radio meteor data ,Japan」のページ (鈴木和博氏による)
  ・「流星の電波観測」ページ (小川宏による)



2001年オリオン座流星群の活動は例年並みか?? 20日早朝にはZHR20,HR15 (Oct 22, 2001)
22日0時までに届いているオリオン座流星群の速報集計を行いました。19日早朝までは例年並みの出現で,若干暗めの流星が多いといった状況でしたが,20日早朝の夜明け間際になって,観測者によっては1時間あたり30個を越える活動を観測し,明るい流星も観測するなど,興味深い活動を見せています。
極大予報日であった21日早朝の報告は報告数が少ないため,今後の報告をお待ち下さい。

2001年オリオン座流星群観測速報 (10月22日0時現在・第一報)



Esko Lyytinenらの改訂予報の論文が公開 (Oct 16, 2001)
2001年9月の国際流星機構機関誌(WGN)に発表されたEsko Lyytinenらの論文「Improved 2001 Leonid storm predictions from a better model including cumulative non-gravitational effects on semi-major axis of particles in Leonid dust-trails」がホームページ上に公開されました。全文英語ですが,様々な効果を考慮して,よりよい流星予報を作り上げています。一読の価値はあります。ぜひ一度ご覧下さい。

Improved 2001 Leonid storm predictions from a better model including cumulative non-gravitational effects on semi-major axis of particles in Leonid dust-trails.



Esko Lyytinenらの予報をもとにした1分間あたりの流星数を5分毎に計算 (Oct 15,2001)

2001年9月の国際流星機構(IMO)の機関誌"WGN"に発表されたEsko Lyytinenらの予報をもとにして,1分間あたりの流星数を5分毎に計算されました。この計算は,日本流星研究会の内山茂男氏,小川宏によって行われ,グラフなどは筑波大の学生(金高美咲さん他)が作成しました。

この計算によりますと,最微等級が6.0等級と,天の川の見えるような暗い空では,19日3:15頃の10分間,1分間あたり約60個の流星が流れる事になります。ただし,空が明るくなると,徐々にピークの数は減少していきます。

現段階では,関東地方のみの計算となっていますが,近日中に,西日本・北海道・沖縄の合計4カ所の流星数を計算する予定です。

なおグラフ中の"LM"は最微等級を示し,見ている空で,一番くらい星が何等級の星であるのかを示しています。ですから,この値は空の暗さを示す尺度として使われています。


詳しくは「しし座流星群の予報」ページをご覧下さい。空の条件による流星数の違い,各種のグラフが用意されています。




しし座流星群関連のネットワーク 参加受付中!! (Oct 15,2001)
☆高校生のみんな! 「世界の高校生と共にしし座流星群を見よう!」

☆この他の観測ネットワーク


ジャコビニ流星群が10月8日夜半前に若干の出現 (Oct 10,2001)
1998年大出現したジャコビニ流星群は,今年で大出現から3年目。今年は天候に恵まれず,報告数はあまりおおくはありません。報告されたデータからは,10月8日の夜半前に,ZHR10の活動を見せています。流星の電波観測による結果は,現在集計中です。もうしばらくお待ち下さい。

1日ごとのデータのグラフはこちらへ。

日毎集計
時刻
(UT/2001)
時刻
(JST/2001)
太陽黄経
(2000)
観測
者数
延べ
観測時間
(時間)
群流
星数
平均
HR
平均
ZHR
Err. 備考
10/01 00:00 10/01 09:00 187.133 2 2.00 0 0 0 -
10/02 00:00 10/02 09:00 188.115 2 2.00 0 0 0
-

10/03 00:00 10/03 09:00 189.099 2 2.00 0 0 0 -
10/04 00:00 10/04 09:00 190.082 1 0.50 0 0 0 -
10/05 00:00 10/05 09:00 191.066 2 2.00 0 0 0
-

10/06 00:00 10/06 09:00 192.051 0 - - - - -
10/07 00:00 10/07 09:00 193.037 3 3.25 4 1.2 4.5 2.3
10/08 00:00 10/08 09:00 194.023 7 8.00 15 1.9 9.9 2.5
10/09 00:00 10/09 09:00 195.010






10/10 00:00 10/10 09:00 195.997






観測時間数合計 : 1,185min. (=19.75h)
合計流星数(Gia群): 19

観測者(敬称略)
 伊藤大雄,長田和弘,住江和博,中村哲也



2001年09月 前月の情報      

Esko Lyytinen氏らのしし座流星群出現予報が若干の修正 (Sep 28,2001)
世の中ではR.McNaught(R.マクノート)氏と,D.Asher(D.アッシャー)氏らの予報が有名ですが,Esko Lyytinen氏らのグループもしし座流星群の予報を行っています。彼らの予報が,2001年9月の国際流星機関誌WGNにおいて,様々な効果を計算した末,若干の修正がなされています。

ピーク時刻(JST)
予想ZHR トレイル生成年
日本での観測条件
2001年11月18日19時28分
2,000
1766 (7-rev)
輻射点地平線以下・観測不可能
18日21時00分
110
1799 (6-rev)
輻射点地平線以下・観測不可能
18日23時10分
60
1833 (5-rev)
輻射点東出直後・観測困難
19日03時03分
2,600
1699 (9-rev)
条件最高
19日03時20分
5,000
1866 (4-rev)
条件最高
19日04時10分
150
1666 (10-rev)
条件最高
19日04時10分
150
1633 (11-rev)
条件最高

Esko Lyytinen, Markku Nissinen and Tom Van Flandern, "Improved 2001 Leonids storm Predictions", WGN 29:4, pp110-118

注) ZHRは実際に見える流星数ではありません。理想条件下での流星数です。現在,空の条件で実際に1分間あたり見えるであろう流星数を計算しています。もうしばらくお待ち下さい。またグラフについてもしし座流星群の予報ページでは以前のものを使用しています。現在作成中です。もうしばらくお待ち下さい。


しし座流星群オリエンテーション・徳島会場の日程変更 (Sep 28,2001)
徳島会場の日程が,10月1日から10月9日に変更になりました。参加予定の方ご注意下さい。
オリエンテーションの詳細ページ http://www.nms.gr.jp/nmsorien01.html


9月22日21:45頃の火球は,北海道地方を中心に東北地方でも目撃 <続報> (Sep. 25, 2001)
以下の火球情報では,北海道のみでしたが,その後の情報より,東北地方でも目撃され,北海道地方を中心に東北地方で多くの方が目撃しています。目撃された方はぜひ日本流星研究会火球観測部門までご報告をお願いいたします。
出現日時 観測地
09月22日21時45分 北海道札幌市中央区・豊平区,宮城県刈田群,北海道札幌市白石区,北海道桂沢湖畔,北海道陸別町,青森県南郷町,岩手県盛岡市付近
   白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報

関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。


9月22日21:45頃,北海道地方で多数の人が火球を目撃 (Sep 23,2001)
北海道地方で多数の人が火球を目撃しました。色は青白っぽく,かなり明るかった模様。陸別町の銀河の森天文台では,観望会が開催されており,多数の方が目撃しています。目撃されたかは,ぜひご連絡下さい。


この秋のしし座流星群オリエンテーション予定 (Sep 23,2001)
各地でしし座流星群オリエンテーションの予定がでてきています。今年は日本でしし座流星群の活発な出現が見られるのではないかと期待されています。このオリエンテーションの情報は別ページにあります。しし座流星群の最新情報や観測方法,迎えるにあたっての準備など貴重な情報が得られると思いますので,是非参加してみてください。現在は,宮城・岩手・東京・愛知・徳島で計画されています。多くの方のご参加をお待ちしております!

2001年 しし座流星群オリエンテーションの予定



9月5日19:15頃,関東地方の広範囲で多数の人が火球を目撃 (Sep 8,2001)
関東地方の広範囲で19:10〜20の間で火球が多数の人によって観測されています。爆発を伴っていたという観測者もおり,今後の追跡調査に期待がかかります。目撃された方は,ぜひご連絡下さい。

出現日時 観測地
09月05日19時15分 埼玉県吉川市,千葉県千葉市,千葉県八千代市,千葉県船橋市,茨城県龍ヶ崎市,千葉県柏市,東京都文京区,千葉県市川市,
   白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報

関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。




2001年08月 前月の情報      

8月24日〜26日に長野県聖高原で第42回流星会議が開催 (Sep 8.2001)
第42回流星会議が,長野県の聖高原で開催され,日本流星研究会のメンバーから,現役高校生まで,多くの方が参加されました。今回は,2001年のしし座流星群をどのように迎えるのかといったセッションを始め,各観測の分科会ではしし座流星群に向けての取り組み計画が話し合われました。盛会の後に終了し,来年は東北の一戸で8月上旬に開催されます。


ペルセウス座流星群は例年並みの活動 一日毎の集計では12/13日にZHR120 (Aug 17,2001)
8月17日0時現在の日本流星研究会メーリングリストによる観測報告からは,前回以後の報告より全体的には例年並みの活動でした。極大時の12/13日には約ZHR120の活動が見られました。13日2時台(JST)の1時間には,今年最大の活動であるZHR180の活動を見せ,この時間帯が極大であったものと思われます。

2001年ペルセウス座流星群速報集計のページ


ペルセウス座流星群は例年並みの活動か?全体的にはZHR180近い活動 (Aug 15,2001)
8月15日8時現在の日本流星研究会メーリングリストによる観測報告からは,全体的には例年並みの活動を見せていますが,局地的に数が例年よりも活発だったところがありました。現在,多くの観測報告をお待ちしております。また,追加分の観測報告を待って,今年の活動レベルを考察したいと思います。現段階では極大は13日の1時から3時にかけての2時間で,ZHR180近いピークが観測されています。流星の電波観測からは,例年並みの活動という報告が入っています。

2001年ペルセウス座流星群速報集計のページ




2001年07月 前月の情報      

やぎ座流星群,みずがめ座δ流星群が極大 数日間は要注意 (July 29,2001)
日本流星研究会メーリングリストによると,やぎ座流星群とみずがめ座δ流星群の活動状況があがってきています。極大はやぎ座流星群が30日,みずがめ座δ流星群が29日です。やぎ座流星群の速報集計では,29日0時の時点で,日々増えてきている様子が分かります。

 2001年やぎ座流星群速報集計


日本流星研究会web担当高梨雅彰氏の死去に伴うweb担当者の変更 (July 18,2001)
7月13日に,これまで日本流星研究会のホームページを担当していた高梨雅彰氏が亡くなられました。高梨氏は,ホームページを管理することだけにとどまらず,流星観測者の間でも大きな存在となっていました。ご冥福をお祈りします。
さて,高梨氏の死去をうけて,今後,日本流星研究会のホームページは,小川宏が高梨氏の跡を引き継ぎます。まだまだ未熟者で,高梨氏のような立派なweb管理にはほど遠いかもしれませんが一生懸命頑張ります。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


7月5日23:30頃,関東地方から月食の観測中に火球が出現。 (July 9,2001)

出現日時 観測地
07月05日23時28分 静岡県田方郡,東京都武蔵野市,横浜市青葉区,東京都三鷹市,茨城県足尾山
   白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報

関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。


7月6日昼間に観測された突発出現の続報。 (July 9,2001)

6日昼間に観測された突発活動は,国内で観測不能だった観測場所を除いて,愛知,大阪,東京,和歌山など全ての観測地で捕らえられました。また,オーストラリアのレーダー観測からもこの活動が観測され,輻射点の位置もおおよその値で報告されています。全観測結果から,今回の活動は6日13:50から14:40(日本時)にかけてで,短時間に継続時間の長い流星を含めて多くの流星が観測されました。この突発流星群が以前も観測があったのか,どのような流星群なのかについてはまだわかっていません。
現在もまだ情報を集めております。是非情報をお寄せ下さい。

このバーストについての情報 (小川宏氏による)



7月6日昼間,流星の電波観測によって,通常のレベルより高い値を観測。 (July 7,2001)

日本流星研究会のメーリングリストに,7月6日昼間13:50(日本時)から14:50(日本時)に,流星の電波観測によって,通常のレベルより高い活動を観測したという情報が入りました。この高い活動は,豊川や大阪をはじめとする各地で見られ,世界の観測結果を現在収集している段階です。国内でも流星の電波観測を実施して見える方は,是非データ提供にご協力よろしくお願いいたします。

流星は昼間,肉眼で見ることができませんが,電波を用いることによって流星観測が可能となります。その方法利用しているのが「流星の電波観測」です。今回の現象はこの方法で実施した結果から見つかったものです。

このバーストについての情報 (小川宏氏による)

流星の電波観測については以下のページをご参照下さい。
 Radio Meteor Data , Japan (鈴木和博氏)
 流星の電波観測 (小川宏氏)




2001年06月 前月の情報      

6月27日宵,1998年に突発出現を見せたポン・ウィンネッケ流星群は,顕著な活動が見られず。 (June 30,2001)

1998年,71年ぶりに活動を見せた,ポンウィンネッケ流星群は,1999年,2000年に引き続き,顕著な活動は捕らえられませんでした。日本流星研究会のメーリングリストや,海外の流星メーリングリストの情報からも,この群の顕著な活動は見られていません。



2001年05月 前月の情報      

5月19日21時34分、鹿児島県南西方にかなり明るい火球が出現。 (May 20-23,2001)

みずがめ座η流星群は5月5/6日にZHR120程度の平年並みの出現。 (May 06,2001)


2001年04月 前月の情報 次月の情報

こと座流星群は4月21/22・22/23日の両夜にZHR20程度の出現。 (Apr.24,2001)

4月23日02時59分55秒、関東南東方に火球が出現。 (Apr.24,2001)

2000年12月27日夕刻、福島県金山町付近に隕石が落下した可能性あり。 (Apr.20-24,2001)

オランダ流星研究会のWebサイトにある今年のしし群出現予想 (Apr.11,2001)

 このうちLyytinen-Van Flandernの予測によるグラフを以下に示します。横軸は世界時の時刻(JSTにするには+9時間)、縦軸は1000を単位としたZHR予測値です。これによるとJSTの02時から04時にかけてZHR3,000以上の出現があることになります。


2001年03月 前月の情報 次月の情報

3月14日23時20分頃、房総半島南東沖上空に火球が出現。 (Mar.15,2001)

3月5日21時22分頃、北陸地方西部上空に火球が出現。 (Mar.06-08,2001)


2001年02月 前月の情報 次月の情報

2月25日19時53分頃、関東〜東海地方の広範囲から火球が観測される。 (Feb.25-Mar.08,2001)

2月23日01時52分頃、近畿地方南部上空に火球出現。 (Feb.25,2001)

宇宙ステーション「ミール」の落下を観測しよう。 (Feb.25,2001)

2月17日00時01分過ぎ、関東地方上空に火球出現。 (Feb.17,2001)

日本天文学会のジュニアセッションで本会会員の高校生が発表の予定。 (Feb.17,2001)


2001年01月 前月の情報 次月の情報

英文の研究論文集「LEONIDS STORM RESEARCH」購入案内 (Jan.31,2001)

1月30日00時50分過ぎ、近畿地方上空に火球出現。 (Jan.31,2001)

りゅう座ι流星群、1月3/4日の明け方にHR50超の活発な出現が観測される。 (Jan.04-06,2001)

1月4日01時21分(関東)と03時34分(近畿)にりゅう座ι流星群の火球が出現。 (Jan.04-06,2001)


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