日本流星研究会
流星・火球・隕石に関する最新情報
2001年1月〜10月
Last Updated : 2008/8/2
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- Rob McNaught・David Asher氏によるしし座流星群の予報が下方修正 (Oct 31, 2001)
- 10月29日,オーストラリアのResearvh School of Astronomy and Astrophysicsにおいて,Rob MacNaught氏による予報が下方修正されているという情報が,国際的な流星観測者のメーリングリスト"meteorobs"に流れました。それによりますと,以下の表のようになっております。
極大時刻
(日本時刻)
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ダスト
トレイル
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予想ZHR
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日本における観測条件
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11月18日18:55
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7回帰前
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800
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しし座は地平線下のため観測不可能
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11月19日02:24
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9回帰前
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2,000
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条件最高
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11月19日03:13
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4回帰前
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8,000
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条件最高
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- 出典:http://www.atnf.csiro.au/asa_www/info_sheets/leonids.html
- 注) ZHRは実際に見える流星数ではありません。理想条件下での流星数です。実際には3分の1程度の数となります。
- 現在,しし座流星群の予報ページの改訂作業を進めております。もう少々お待ち下さい。
- 2001年オリオン座流星群<続報> 極大は眼視では予報通りの21日早朝。電波では20日か?? (Oct 24, 2001)
- 以前の内容から,大きな差はありませんが,眼視観測結果からは,21日早朝にピークを迎える活動を見せています。ところが,電波観測では,20日にピークを見せているところが多く,ピークについていささか疑問が残るところです。今後の解析が注目されます。
- 2001年オリオン座流星群観測速報 (10月24日3時現在・第二報)
- 「流星の電波観測」によるオリオン座流星群観測速報
- ・「Radio meteor data ,Japan」のページ (鈴木和博氏による)
- ・「流星の電波観測」ページ (小川宏による)
- 2001年オリオン座流星群の活動は例年並みか?? 20日早朝にはZHR20,HR15 (Oct 22, 2001)
- 22日0時までに届いているオリオン座流星群の速報集計を行いました。19日早朝までは例年並みの出現で,若干暗めの流星が多いといった状況でしたが,20日早朝の夜明け間際になって,観測者によっては1時間あたり30個を越える活動を観測し,明るい流星も観測するなど,興味深い活動を見せています。
- 極大予報日であった21日早朝の報告は報告数が少ないため,今後の報告をお待ち下さい。
- 2001年オリオン座流星群観測速報 (10月22日0時現在・第一報)
- Esko Lyytinenらの改訂予報の論文が公開 (Oct 16, 2001)
- 2001年9月の国際流星機構機関誌(WGN)に発表されたEsko Lyytinenらの論文「Improved 2001 Leonid storm predictions from a better model including cumulative non-gravitational effects on semi-major axis of particles in Leonid dust-trails」がホームページ上に公開されました。全文英語ですが,様々な効果を考慮して,よりよい流星予報を作り上げています。一読の価値はあります。ぜひ一度ご覧下さい。
- Improved 2001 Leonid storm predictions from a better model including cumulative non-gravitational effects on semi-major axis of particles in Leonid dust-trails.
- Esko Lyytinenらの予報をもとにした1分間あたりの流星数を5分毎に計算 (Oct 15,2001)
- 2001年9月の国際流星機構(IMO)の機関誌"WGN"に発表されたEsko Lyytinenらの予報をもとにして,1分間あたりの流星数を5分毎に計算されました。この計算は,日本流星研究会の内山茂男氏,小川宏によって行われ,グラフなどは筑波大の学生(金高美咲さん他)が作成しました。
- この計算によりますと,最微等級が6.0等級と,天の川の見えるような暗い空では,19日3:15頃の10分間,1分間あたり約60個の流星が流れる事になります。ただし,空が明るくなると,徐々にピークの数は減少していきます。
- 現段階では,関東地方のみの計算となっていますが,近日中に,西日本・北海道・沖縄の合計4カ所の流星数を計算する予定です。
- なおグラフ中の"LM"は最微等級を示し,見ている空で,一番くらい星が何等級の星であるのかを示しています。ですから,この値は空の暗さを示す尺度として使われています。
- 詳しくは「しし座流星群の予報」ページをご覧下さい。空の条件による流星数の違い,各種のグラフが用意されています。
- しし座流星群関連のネットワーク 参加受付中!! (Oct 15,2001)
- ☆高校生のみんな! 「世界の高校生と共にしし座流星群を見よう!」
- 世界の高校生がしし座流星群を同時に見ようというプロジェクトがあります! 現在参加登録受付中です! 観測方法は特別な機材を必要とせず,至ってシンプルな観測方法です。また,マニュアルなどもあり,流星を見るのがはじめての人でもわかりやすく見ることができます!
- 高校生天体観測ネットワークのホームページ http://www.astro-hs.net/
- ☆この他の観測ネットワーク
- ジャコビニ流星群が10月8日夜半前に若干の出現 (Oct 10,2001)
- 1998年大出現したジャコビニ流星群は,今年で大出現から3年目。今年は天候に恵まれず,報告数はあまりおおくはありません。報告されたデータからは,10月8日の夜半前に,ZHR10の活動を見せています。流星の電波観測による結果は,現在集計中です。もうしばらくお待ち下さい。
- 1日ごとのデータのグラフはこちらへ。
日毎集計
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時刻
(UT/2001)
|
時刻
(JST/2001)
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太陽黄経
(2000)
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観測
者数
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延べ
観測時間
(時間)
|
群流
星数
|
平均
HR
|
平均
ZHR
|
Err.
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備考
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10/01 00:00
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10/01 09:00
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187.133
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2
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2.00
|
0
|
0
|
0
|
-
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10/02 00:00
|
10/02 09:00
|
188.115
|
2
|
2.00
|
0
|
0
|
0
|
-
|
|
10/03 00:00
|
10/03 09:00
|
189.099
|
2
|
2.00
|
0
|
0
|
0
|
-
|
|
10/04 00:00
|
10/04 09:00
|
190.082
|
1
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0.50
|
0
|
0
|
0
|
-
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10/05 00:00
|
10/05 09:00
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191.066
|
2
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2.00
|
0
|
0
|
0
|
-
|
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10/06 00:00
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10/06 09:00
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192.051
|
0
|
-
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-
|
-
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-
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-
|
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10/07 00:00
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10/07 09:00
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193.037
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3
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3.25
|
4
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1.2
|
4.5
|
2.3
|
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10/08 00:00
|
10/08 09:00
|
194.023
|
7
|
8.00
|
15
|
1.9
|
9.9
|
2.5
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10/09 00:00
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10/09 09:00
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195.010
|
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10/10 00:00
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10/10 09:00
|
195.997
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観測時間数合計 : 1,185min. (=19.75h)
合計流星数(Gia群): 19
観測者(敬称略)
伊藤大雄,長田和弘,住江和博,中村哲也
|
- Esko Lyytinen氏らのしし座流星群出現予報が若干の修正 (Sep 28,2001)
- 世の中ではR.McNaught(R.マクノート)氏と,D.Asher(D.アッシャー)氏らの予報が有名ですが,Esko Lyytinen氏らのグループもしし座流星群の予報を行っています。彼らの予報が,2001年9月の国際流星機関誌WGNにおいて,様々な効果を計算した末,若干の修正がなされています。
ピーク時刻(JST)
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予想ZHR
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トレイル生成年
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日本での観測条件
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2001年11月18日19時28分
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2,000
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1766 (7-rev)
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輻射点地平線以下・観測不可能
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18日21時00分
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110
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1799 (6-rev)
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輻射点地平線以下・観測不可能
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18日23時10分
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60
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1833 (5-rev)
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輻射点東出直後・観測困難
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19日03時03分
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2,600
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1699 (9-rev)
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条件最高
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19日03時20分
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5,000
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1866 (4-rev)
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条件最高
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19日04時10分
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150
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1666 (10-rev)
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条件最高
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19日04時10分
|
150
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1633 (11-rev)
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条件最高
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- Esko Lyytinen, Markku Nissinen and Tom Van Flandern, "Improved 2001 Leonids storm Predictions", WGN 29:4, pp110-118
- 注) ZHRは実際に見える流星数ではありません。理想条件下での流星数です。現在,空の条件で実際に1分間あたり見えるであろう流星数を計算しています。もうしばらくお待ち下さい。またグラフについてもしし座流星群の予報ページでは以前のものを使用しています。現在作成中です。もうしばらくお待ち下さい。
- しし座流星群オリエンテーション・徳島会場の日程変更 (Sep 28,2001)
- 徳島会場の日程が,10月1日から10月9日に変更になりました。参加予定の方ご注意下さい。
- オリエンテーションの詳細ページ http://www.nms.gr.jp/nmsorien01.html
- 9月22日21:45頃の火球は,北海道地方を中心に東北地方でも目撃 <続報> (Sep. 25, 2001)
- 以下の火球情報では,北海道のみでしたが,その後の情報より,東北地方でも目撃され,北海道地方を中心に東北地方で多くの方が目撃しています。目撃された方はぜひ日本流星研究会火球観測部門までご報告をお願いいたします。
出現日時
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観測地
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09月22日21時45分
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北海道札幌市中央区・豊平区,宮城県刈田群,北海道札幌市白石区,北海道桂沢湖畔,北海道陸別町,青森県南郷町,岩手県盛岡市付近
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
|
- 関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。
- 9月22日21:45頃,北海道地方で多数の人が火球を目撃 (Sep 23,2001)
- 北海道地方で多数の人が火球を目撃しました。色は青白っぽく,かなり明るかった模様。陸別町の銀河の森天文台では,観望会が開催されており,多数の方が目撃しています。目撃されたかは,ぜひご連絡下さい。
- この秋のしし座流星群オリエンテーション予定 (Sep 23,2001)
- 各地でしし座流星群オリエンテーションの予定がでてきています。今年は日本でしし座流星群の活発な出現が見られるのではないかと期待されています。このオリエンテーションの情報は別ページにあります。しし座流星群の最新情報や観測方法,迎えるにあたっての準備など貴重な情報が得られると思いますので,是非参加してみてください。現在は,宮城・岩手・東京・愛知・徳島で計画されています。多くの方のご参加をお待ちしております!
- 2001年 しし座流星群オリエンテーションの予定
- 9月5日19:15頃,関東地方の広範囲で多数の人が火球を目撃 (Sep 8,2001)
- 関東地方の広範囲で19:10〜20の間で火球が多数の人によって観測されています。爆発を伴っていたという観測者もおり,今後の追跡調査に期待がかかります。目撃された方は,ぜひご連絡下さい。
出現日時
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観測地
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09月05日19時15分
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埼玉県吉川市,千葉県千葉市,千葉県八千代市,千葉県船橋市,茨城県龍ヶ崎市,千葉県柏市,東京都文京区,千葉県市川市,
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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- 関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。
- 8月24日〜26日に長野県聖高原で第42回流星会議が開催 (Sep 8.2001)
- 第42回流星会議が,長野県の聖高原で開催され,日本流星研究会のメンバーから,現役高校生まで,多くの方が参加されました。今回は,2001年のしし座流星群をどのように迎えるのかといったセッションを始め,各観測の分科会ではしし座流星群に向けての取り組み計画が話し合われました。盛会の後に終了し,来年は東北の一戸で8月上旬に開催されます。
- ペルセウス座流星群は例年並みの活動 一日毎の集計では12/13日にZHR120 (Aug 17,2001)
- 8月17日0時現在の日本流星研究会メーリングリストによる観測報告からは,前回以後の報告より全体的には例年並みの活動でした。極大時の12/13日には約ZHR120の活動が見られました。13日2時台(JST)の1時間には,今年最大の活動であるZHR180の活動を見せ,この時間帯が極大であったものと思われます。
- 2001年ペルセウス座流星群速報集計のページ
- ペルセウス座流星群は例年並みの活動か?全体的にはZHR180近い活動 (Aug 15,2001)
- 8月15日8時現在の日本流星研究会メーリングリストによる観測報告からは,全体的には例年並みの活動を見せていますが,局地的に数が例年よりも活発だったところがありました。現在,多くの観測報告をお待ちしております。また,追加分の観測報告を待って,今年の活動レベルを考察したいと思います。現段階では極大は13日の1時から3時にかけての2時間で,ZHR180近いピークが観測されています。流星の電波観測からは,例年並みの活動という報告が入っています。
- 2001年ペルセウス座流星群速報集計のページ
- やぎ座流星群,みずがめ座δ流星群が極大 数日間は要注意 (July 29,2001)
- 日本流星研究会メーリングリストによると,やぎ座流星群とみずがめ座δ流星群の活動状況があがってきています。極大はやぎ座流星群が30日,みずがめ座δ流星群が29日です。やぎ座流星群の速報集計では,29日0時の時点で,日々増えてきている様子が分かります。
- 2001年やぎ座流星群速報集計
- 日本流星研究会web担当高梨雅彰氏の死去に伴うweb担当者の変更 (July 18,2001)
- 7月13日に,これまで日本流星研究会のホームページを担当していた高梨雅彰氏が亡くなられました。高梨氏は,ホームページを管理することだけにとどまらず,流星観測者の間でも大きな存在となっていました。ご冥福をお祈りします。
- さて,高梨氏の死去をうけて,今後,日本流星研究会のホームページは,小川宏が高梨氏の跡を引き継ぎます。まだまだ未熟者で,高梨氏のような立派なweb管理にはほど遠いかもしれませんが一生懸命頑張ります。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
- 7月5日23:30頃,関東地方から月食の観測中に火球が出現。 (July 9,2001)
出現日時
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観測地
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07月05日23時28分
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静岡県田方郡,東京都武蔵野市,横浜市青葉区,東京都三鷹市,茨城県足尾山
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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- 関東地方以外の観測ポイントからの目撃情報があれば,出現位置を推定することができます。目撃した方は,「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門までぜひ報告をお寄せ下さい。また,上記の報告をいただいた方もぜひ,フォーマットを使って報告をお願いいたします。
- 7月6日昼間に観測された突発出現の続報。 (July 9,2001)
- 6日昼間に観測された突発活動は,国内で観測不能だった観測場所を除いて,愛知,大阪,東京,和歌山など全ての観測地で捕らえられました。また,オーストラリアのレーダー観測からもこの活動が観測され,輻射点の位置もおおよその値で報告されています。全観測結果から,今回の活動は6日13:50から14:40(日本時)にかけてで,短時間に継続時間の長い流星を含めて多くの流星が観測されました。この突発流星群が以前も観測があったのか,どのような流星群なのかについてはまだわかっていません。
- 現在もまだ情報を集めております。是非情報をお寄せ下さい。
- このバーストについての情報 (小川宏氏による)
- 7月6日昼間,流星の電波観測によって,通常のレベルより高い値を観測。 (July 7,2001)
- 日本流星研究会のメーリングリストに,7月6日昼間13:50(日本時)から14:50(日本時)に,流星の電波観測によって,通常のレベルより高い活動を観測したという情報が入りました。この高い活動は,豊川や大阪をはじめとする各地で見られ,世界の観測結果を現在収集している段階です。国内でも流星の電波観測を実施して見える方は,是非データ提供にご協力よろしくお願いいたします。
- 流星は昼間,肉眼で見ることができませんが,電波を用いることによって流星観測が可能となります。その方法利用しているのが「流星の電波観測」です。今回の現象はこの方法で実施した結果から見つかったものです。
- このバーストについての情報 (小川宏氏による)
- 流星の電波観測については以下のページをご参照下さい。
- Radio Meteor Data , Japan (鈴木和博氏)
- 流星の電波観測 (小川宏氏)
- 6月27日宵,1998年に突発出現を見せたポン・ウィンネッケ流星群は,顕著な活動が見られず。 (June 30,2001)
- 1998年,71年ぶりに活動を見せた,ポンウィンネッケ流星群は,1999年,2000年に引き続き,顕著な活動は捕らえられませんでした。日本流星研究会のメーリングリストや,海外の流星メーリングリストの情報からも,この群の顕著な活動は見られていません。
5月19日21時34分、鹿児島県南西方にかなり明るい火球が出現。 (May 20-23,2001)
5月19日21時34分、九州中部から薩南諸島にかけての範囲からかなり明るい火球の出現が目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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05月19日21時34分10秒
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長崎県諌早市、長崎県外海町、宮崎県西都市、鹿児島県姶良町、鹿児島県伊集院町、鹿児島県三島村(薩摩硫黄島)
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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いずれの目撃情報にも消滅直前に爆発的増光を起こし、周辺の夜空を明るく照らし出したとのコメントがあることから、光度はおそらく-10等もしくはそれ以上であった可能性があります。
これまでに寄せられた情報からの推定では、この火球は薩摩半島枕崎市の南西方沖の東シナ海上空に出現したものと思われます。この推定は今後収集される目撃情報によってさらに精度が上がるものと思われます。
なおこれらの目撃情報の収集に当たっては、鹿児島県川内市のせんだい宇宙館の早水さんのご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
日本流星研究会ではこの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。 特にお知らせいただきたいのは観測地及びそこからのみかけの経路の情報ですが、詳細情報でなくとも火球の飛行経路について右落ち(\)・左落ち(/)・垂直(↓)・水平(←・→)の別を示していただくだけでも有益なデータになります。皆さんからの情報提供を期待しています。
火球の情報は「火球観測報告フォーマット」を使って電子メールにて日本流星研究会火球観測部門まで報告をお寄せ下さい。
みずがめ座η流星群は5月5/6日にZHR120程度の平年並みの出現。 (May 06,2001)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに5月6日21時までに投稿された速報報告からの集計による「みずがめ座η流星群」の出現状況です。
この群の極大は突出したピークのない高原状となることが知られており、今年のその中心は5月5/6日前後と予測されていました。残念ながら当夜は全国的にあまり天候が良くなかったために収集できた観測データは小数にとどまってしまいました。
その速報報告からの集計結果による出現数は、5/6日にZHR120程度の出現となりました。ただしHRは10程度です。この出現数は例年と比べ特に多い/少ないというものではなく、平年並みの出現の範囲内と言えそうです。
出現状況についての詳細は、「2001年みずがめ座η(エータ)流星群・速報集計」のページをご覧下さい。出現状況のグラフも掲載しました。
こと座流星群は4月21/22・22/23日の両夜にZHR20程度の出現。 (Apr.24,2001)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに4月24日12時までに投稿された速報報告からの集計による「こと座流星群」の出現状況です。
今年の極大予想時刻は日本では昼間となる22日13時と予測されていたため、その前後夜の21/22・22/23日の出現数はあまり多くならないのではないかと予想されていました。しかし速報報告からの集計結果による出現数は、21/22・22/23日ともZHR20程度の出現が捕らえられており、条件の割には多くの流星が観測できたと言えそうです。
出現状況についての詳細は、「2001年こと座流星群・速報集計」のページをご覧下さい。出現状況のグラフも掲載しました。
4月23日02時59分55秒、関東南東方に火球が出現。 (Apr.24,2001)
4月23日02時59分55秒、東北南部から東海地方にかけての範囲から火球の出現が目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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04月23日02時59分55秒
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宮城県白石市(TV)、宮城県仙台市、茨城県真壁町、茨城県ひたちなか市、東京都東大和市、新潟県上川村
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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これまでに寄せられた情報からの推定では、この火球は房総半島南東方沖の太平洋上空に出現したものと思われます。この推定は今後収集される目撃情報によってさらに精度が上がるものと思われます。
なおこの火球は当夜が極大であった「こと座流星群」に属するものではないようです。
日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
2000年12月27日夕刻、福島県金山町付近に隕石が落下した可能性あり。 (Apr.20-24,2001)
2000年12月27日18時41分09秒頃、岩手県から岐阜県までの広範囲から火球が目撃されました。その後の調査で、この火球が宮城県仙台市・栃木県日光市・長野県朝日村の3ヶ所で写真撮影されていることが判明し、日本火球ネットワークの大塚勝仁氏・司馬康生氏よって日心軌道及び対地軌道が計算されました。
その結果、この火球を引き起こした流星体が隕石として福島県金山町付近に落下した可能性があることが明らかになりました。
(注) 第一報では落下予想地域の小縮尺の地図を示しましたが、心無い隕石ブローカー等によって生業の場となっている里山・畑等が荒らされる可能性があるとの指摘を受け、概略の経路図・落下予想地域の図を示すに留めました。ご理解ください。
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オランダ流星研究会のWebサイトにある今年のしし群出現予想 (Apr.11,2001)
このうちLyytinen-Van Flandernの予測によるグラフを以下に示します。横軸は世界時の時刻(JSTにするには+9時間)、縦軸は1000を単位としたZHR予測値です。これによるとJSTの02時から04時にかけてZHR3,000以上の出現があることになります。
3月14日23時20分頃、房総半島南東沖上空に火球が出現。 (Mar.15,2001)
3月14日23時20分頃、東北南部から関東地方にかけての範囲から火球の出現が目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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03月14日23時20分33秒
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宮城県白石市、埼玉県熊谷市、千葉県柏市、千葉県千葉市、東京都中央区、東京都大田区、東京都府中市、神奈川県川崎市、神奈川県横浜市
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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これまでに寄せられた情報からの推定では、この火球は房総半島南東方沖の太平洋上空に出現したものと思われます。この推定は今後収集される目撃情報によってさらに精度が上がるものと思われます。
日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
3月5日21時22分頃、北陸地方西部上空に火球が出現。 (Mar.06-08,2001)
3月5日21時22分頃、関東〜近畿地方の広範囲から火球の出現が目撃されています。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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03月05日21時22分40秒
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山梨県山中湖村、静岡県沼津市、兵庫県姫路市、東京都清瀬市、東京都世田谷区、神奈川県平塚市、岐阜県多治見市大阪府東大阪市、大阪市箕面市、兵庫県神戸市、兵庫県宝塚市、兵庫県伊丹市
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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日本流星研究会眼視観測担当幹事の飯山青海さんは、この火球のおおよその出現位置を「福井県方面の上空ではないか」と推定されています。この推定は今後収集される目撃情報によってさらに精度が上がるものと思われます。
日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
2月25日19時53分頃、関東〜東海地方の広範囲から火球が観測される。 (Feb.25-Mar.08,2001)
2月25日19時53分頃、関東〜東海地方の広範囲から火球の出現が目撃されています。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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02月25日19時53分頃
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茨城県つくば市、愛知県一宮市、愛知県三好町、埼玉県白岡町、愛知県豊田市、岐阜県岐阜市
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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これまでに寄せられた情報からおおよその出現位置を推定すると、長野県中部域上空に出現となります。この推定は今後収集される目撃情報によってさらに精度が上がるものと思われます。
日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
2月23日01時52分頃、近畿地方南部上空に火球出現。 (Feb.25,2001)
2月23日01時52分頃に、近畿地方から見て南方に火球が出現したことが目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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2月23日01時52分頃
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大阪府枚方市、奈良県曽爾村、兵庫県上郡町
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
宇宙ステーション「ミール」の落下を観測しよう。 (Feb.25,2001)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」が3月中旬に落下します。このような人工の巨大建造物の落下は1979年にオーストラリア西部に落下したアメリカの「スカイラブ」以来のイベントとなります。
国立天文台/総研大の阿部新助さんと倉敷科学センターの三島和久さんは、この落下を科学的に観測しようと日本の公開天文台およびアマチュア観測家に広く観測協力を求めています。
詳しくは阿部新助さんによるWebページ「ミール宇宙ステーション落下の地上観測ネットワーク」をご覧下さい。
多くの皆さんのご協力をお願いします。
2月17日00時01分過ぎ、関東地方上空に火球出現。 (Feb.17,2001)
2月16/17日の夜00時01分過ぎに、東北・関東地方で火球が目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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02月17日00時01分46秒
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宮城県白石市、群馬県館林市
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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このうち宮城県白石市の情報は本会会員の井上弘行さんが設置している火球パトロールビデオに捕らえられたもので、その画像は井上さんのWebサイトで公開されています。 →こちら
日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
日本天文学会のジュニアセッションで本会会員の高校生が発表の予定。 (Feb.17,2001)
3月26〜28日(月〜水)に千葉大学(千葉市稲毛区)で開催される日本天文学会2001年春季年会の中で開催される第2回ジュニアセッション(3月26日(1日目) 14:00-15:30)で、本会会員の高校生・横地里美さん、三田村裕美さん(愛知県立千種高)が「名古屋の高校生ネットワーク」というタイトルの発表を行います。
ジュニアセッションは中学生、高校生を対象としたセッションで、昨年の春季学会から始まり今回が2回目の開催です。発表数は口頭発表が10件、ポスター発表が3軒ですが、うち7件が流星関連のものとなっています。
日本天文学会の年会を聴講する為には一般に登録料が必要ですが、ジュニアセッションを聴講するのは無料とのことですので、興味のある方は参加され、近未来の大天文学者の若かりし勇姿をご覧になってはいかがでしょうか。
英文の研究論文集「LEONIDS STORM RESEARCH」購入案内 (Jan.31,2001)
NASA・アメリカ航空宇宙局より、1998〜1999年のしし座流星群の研究成果が出版されました。
- 冊子名:LEONIDS STORM RESEARCH
- 編集:P. Jenniskens, F. Rietmeijer, N. Brosch, M. Fonda
- 606ページ、42論文
この論文集は、VISAまたはMasterCardがあれば yahoo.com の SETI-store から購入することができます。価格はハードカバーが63米ドル、ソフトカバーが43米ドルで、日本への送料がこのほか10.75米ドル必要です。
なお上記以外のブックサイト(amazon.com等)や、国内の洋書取扱店でも購入可能ですが、価格が上記とは大きく違う(235米ドル+送料+手数料)ようです。体裁が違うのかもしれません。
興味のある方は購入されてはいかがでしょうか。
1月30日00時50分過ぎ、近畿地方上空に火球出現。 (Jan.31,2001)
1月29/30日の夜00時50分過ぎに、中部・近畿・中国地方で火球が目撃されました。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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01月30日00時50分過ぎ
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愛知県名古屋市、京都府京都市、岡山県岡山市
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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日本流星研究会ではこれらの火球の観測(目撃)情報を収集しています。これらの火球を目撃された方、あるいは目撃情報をご存知の方は、ぜひその情報を日本流星研究会にお寄せください。
りゅう座ι流星群、1月3/4日の明け方にHR50超の活発な出現が観測される。 (Jan.04-06,2001)
日本流星研究会メンバーらによるメーリングリストに1月4日13時までに投稿された速報報告からの集計によるりゅう座ι流星群(“しぶんぎ座流星群”とも呼ばれる)の極大夜である1月3/4日の出現状況です。
今年の極大予想時刻は日本では3/4日の21〜02時頃に起こるのではないかと予想されていました。しかし速報報告からの集計結果による出現数は、3/4日04時台がHR45・ZHR107、05時台がHR52・ZHR110と予想された極大時刻より明らかに多くなっており、小突発とも言える状況となっていたようです。
出現状況についての詳細は、こちらのページをご覧下さい。出現状況のグラフも掲載しました。
1月4日01時21分(関東)と03時34分(近畿)にりゅう座ι流星群の火球が出現。 (Jan.04-06,2001)
りゅう座ι流星群の極大夜である1月3/4日の夜01時21分頃、関東地方から中部地方にかけてりゅう座ι流星群に属する火球が出現したことが観測されました。この火球は数分程度継続した持続痕を残したようです。
また、同夜03時34分頃には近畿地方から爆発を起こした火球が観測されましたが、こちらもりゅう座ι流星群に属するもののようです。
このほか1月1日21時05分頃にも関東地方から火球が目撃されています。
日本流星研究会及び日本火球ネットワークに寄せられた目撃情報の観測地は以下の通りです。
出現日時
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観測地
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群の帰属
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01月01日21時01分
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東京都練馬区、東京都大田区、神奈川県川崎市、神奈川県横須賀市
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01月04日01時21分38秒
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茨城県麻生町、埼玉県神川町、埼玉県川里村、埼玉県皆野町、静岡県小山町
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りゅう座ι群
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01月04日03時34分10秒
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兵庫県東条町、和歌山県川辺町
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りゅう座ι群
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白字は「火球観測報告フォーマット」に準じた情報、灰字はそのほかの情報
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