日本流星研究会

年間に活動する主な流星群 (2009年-2010年版)


< 出典:国際流星機構(IMO)

Last Updated : 2008/12/27

流星は、年間の決まった時期に多く出現します。これは、「流星群」が活動する為です。「流星群」とは、流星が天空上のある位置(輻射点)から放射状に流れる現象で、ひとつひとつの流星群は毎年ほぼ同じ時期に活動します。それらの出現数は1時間あたり数個のものから100個以上のものまでさまざまです。流星をたくさん見たい時には、これらの流星群の活動時期を狙って観望されると良いでしょう。流星群の名称をクリックすると、その流星群の詳細説明のページに行きます。

国際流星機構(IMO)による流星群カタログ変更について (2007年より採用)



◎ 表の見方及び流星群報告について日本流星研究会での取り扱い ◎


2006年に国際流星機構から流星群カタログの変更がアナウンスされました。日本流星研究会では以下の通り取り扱いいたしますので,みなさまからの観測報告等お待ちしております.




No. 流星群名称 活動期間 極大時刻 (日本時) 1時間あたりの
予想出現数
極大となる
太陽黄経
(2000.0)
輻射点 極大夜の月齢 お勧め度
2009年2010年 20092010 赤経赤緯 20092010 出現数写真映り印象度
1 しぶんぎ 1月 1日〜 1月 5日 1月 3日22h 1月 4日04h 40 40 283.16 230 +49 7 18
2 ケンタウルス座α 1月28日〜 2月21日 2月 8日08h 2月 8日14h (*1) (*1) 319.2 211 -59 13 23 (*1) (*1) (*1)
3 しし座δ 2月15日〜 3月10日 2月25日 2月25日 1 1 336 168 +16 29 11 × × ×
4 じょうぎ座γ 2月25日〜 3月22日 3月14日 3月13日 (*1) (*1) 353 239 -50 17 27 (*1) (*1) (*1)
5 こと座 4月16日〜 4月25日 4月22日20h 4月23日02h 5 5 32.32 271 +34 27 9
6 とも座π 4月15日〜 4月28日 4月24日01h 4月24日07h (*2) (*2) 33.5 110 -45 28 10 × × ×
7 みずがめ座η 4月19日〜 5月28日 5月 6日09h 5月 6日16h 5 5 45.5 338 -1 10 21 ×
8 こと座η 5月 3日〜 5月12日 5月 9日09h 5月 9日15h 1 1 48.4 287 +44 14 25 × × ×
9 ポン−ウィンネケ 6月25日〜 7月 2日 6月27日17h 6月27日23h 1 1 95.7 224 +48 4 15 ×
10 みなみのうお座 7月15日〜 8月10日 7月28日 7月28日 1 1 125 341 -30 6 16 × × ×
11 みずがめ座δ南 7月12日〜 8月19日 7月28日 7月28日 3 3 125 339 -16 6 16
12 やぎ座 7月3日〜 8月15日 7月30日 7月30日 2 2 127 307 -10 8 18 ×
13 ペルセウス座 7月17日〜 8月24日 8月13日02h 8月13日08h 40 40 140 46 +58 22 3
14 はくちょう座 8月 3日〜 8月25日 8月18日 8月18日 2 2 145 286 +59 27 8 ×
15 ぎょしゃ座α 8月25日〜 9月 8日 9月 1日10h 9月 1日16h 2 2 158.6 84 +42 12 22 × × ×
16 9月ペルセウス座 9月 5日〜 9月17日 9月 9日18h 9月10日00h 2 2 166.7 60 +47 20 2 × × ×
17 ぎょしゃ座δ 9月18日〜10月10日 10月 4日 10月 4日 1 1 191 88 +49 15 26 × × ×
18 ジャコビニ 10月 6日〜10月10日 10月 9日02h 10月 9日08h 1 2 195.4 262 +54 20 1 × ×
19 ふたご座ε 10月14日〜10月27日 10月18日 10月19日 1 1 205 102 +27 29 11 × × ×
20 オリオン座 10月2日〜11月7日 10月21日19h 10月22日01h 15 10 208 95 +16 3 13
21 こじし座 10月19日〜10月27日 10月24日 10月25日 1 1 211 162 +37 6 16 × × ×
22 おうし座南 10月1日〜11月25日 11月 5日 11月 5日 3 3 223 52 +15 18 28
23 おうし座北 10月1日〜11月25日 11月12日 11月12日 3 3 230 58 +22 25 6
24 しし座 11月10日〜11月23日 11月18日00h
11月18日07h?
11月18日06h 5 ?
200 ?
5 ? 235.27 153 +22 1 12 ×
25 いっかくじゅう座α 11月15日〜11月25日 11月22日00h 11月22日07h 1 1 239.32 117 +1 5 16 × × ×
26 ほうおう座流星群 11月28日〜12月 9日 12月6日18h 12月7日00h (*1) (*1) 254.25 18 -53 19 1 (*1) (*1) (*1)
27 とも座 12月 1日〜12月15日 12月 7日 12月 7日 (*1) (*1) 255 123 -45 20 1 (*1) (*1) (*1)
28 いっかくじゅう座 11月27日〜12月17日 12月 9日 12月 9日 1 1 257 100 +8 22 3 × × ×
29 うみへび座 12月 3日〜12月15日 12月12日 12月12日 1 1 260 127 +2 25 6 × × ×
30 ふたご座 12月 7日〜12月17日 12月14日14h 12月14日20h 50 60 262.2 112 +33 27 8
31 かみのけ座 12月12日〜 1月23日 12月20日 12月20日 2 2 268 177 +25 3 14 × × ×
32 こぐま座 12月17日〜12月26日 12月22日22h 12月23日05h 2 2 270.7 217 +76 5 17 × ×





No. 流星群名称 活動期間 極大時刻 (日本時) 1時間あたりの
予想出現数
極大となる
太陽黄経
(2000.0)
輻射点 極大夜の月齢 お勧め度
2009年 2010年 2009 2010 赤経 赤緯 2009 2010 出現数 写真映り 印象度
1 かに座 1月 1日〜 1月24日 1月16日 1月16日 1 1 297 130 +20 19 1 × × ×
2 おとめ座 1月25日〜 4月15日 3月25日 3月25日 1 1 4 195 - 4 28 9 × × ×
3 いて座 4月15日〜 7月15日 5月20日 5月20日 1 1 59 247 -22 25 6 × × ×
4 ペガスス座 7月 7日〜 7月13日 7月11日 7月11日 1 1 108 340 +15 18 29 × × ×
5 みずがめ座ι南 7月25日〜 8月15日 8月 5日 8月 5日 1 1 132 334 -15 14 25 × × ×
6 みずがめ座ι北 8月11日〜 8月31日 8月20日 8月20日 1 1 147 327 - 6 29 10 × × ×
7 みずがめ座δ北 7月15日〜 8月25日 8月 9日 8月 9日 1 1 136 335 - 5 18 29 × × ×
8 うお座 9月 1日〜 9月30日 9月20日 9月20日 1 1 177 5 - 1 1 12 × × ×
9 オリオン座χ 11月26日〜12月15日 12月 2日 12月 2日 1 1 250 82 +23 15 26 × ×






吉田誠一さんによる流星群カタログ : 
太陽黄経順 出現年月日順



国際流星機構(IMO)による流星群カタログ変更について (2007年より採用) (Jan. 07, 2006)


 
国際流星機構(IMO)では,近年の眼視観測結果,テレビ観測結果等より定期的(約5年毎)に流星群カタログを見直しています。2006年6月に発行された,国際流星機構の機関誌WGNにおいて R. Arlt氏及びJ.Rendtel氏が「A New Working List of meteor shower」として発表しました。
今回,一番大きな変更点は「Antihelion Source」(略号:ANT)という区分が定義されたことです。従来,日本でも「黄道群」と呼ばれているもので,輻射点が反太陽(Antihelion)方向の東12度〜15度にあり,ZHR(理想条件下における流星数)2.5,光度比(r)3.0程度とされています。この中に含まれる流星群は,これまで3月に極大とされていた「おとめ座流星群」をはじめとし,夏にみずがめ座δ流星群と同時期に活動する,みずがめ座δ北群,みずがめ座ι南群及び北群など,9種類の流星群がここにまとめられました。それに伴って,これらの流星群は主要流星群リストからは削除され,IMOが毎年発行するMeteor Shower Calendarには登場しません。今後は,区分としてAntihelion Sourceという流星群の区分が散在流星とは別に必要となります。 また,この他に5月のみずがめ座η流星群やペルセウス座流星群など7種類の流星群について活動期間や輻射点等の項目が変更され,9月ペルセウス座流星群やこじし座流星群など4種類の流星群区分が新設されています。


 そのような中,日本流星研究会では,2006年流星会議・眼視分科会において今後の方針について議論され,削除された流星群のこれまでの記録もあり,かつ,今後の性質の変化・流星数の変化から流星群の進化を議論・研究するためにも,日本流星研究会としては,"従来通り"の群判定を採用し「Antihelion Source」という流星群区分による集計は"行いません"。従って,従来通り,それぞれの流星群について群判定を行い,ご報告をお願いいたします。


表1:IMOによる流星群カレンダーの変更点
(※日本流星研究会では,Antihelion Sourceは採用しません(削除該当流星群も削除せず扱います)。従来通りの流星群判別でご報告願います)
【変更なし】
和名
学術名(略号)
しぶんぎ座流星群
ケンタウルス座α流星群
しし座δ流星群
じょうぎ座γ流星群
こと座流星群
とも座π流星群
みなみのうお座流星群
みずがめ座δ流星群
やぎ座α流星群
はくちょう座α流星群
ぎょしゃ座α流星群
ジャコビニ流星群
ふたご座ε流星群
オリオン座流星群
いっかくじゅう座α流星群
ほうおう座流星群
とも座流星群
いっかくじゅう座流星群
うみへび座σ流星群
ふたご座流星群
かみのけ座流星群
こぐま座流星群
Quadrantids (QUA)
α-Centaurids (ACE)
δ-Leonids (DLE)
γ-Normids (GNO)
Lyrids (LYR)
π-Puppids (PPU)
Piscis Austrinids (PAU)
δ-Aquarids (SDA)
α-Capricornids (CAP)
κ-Cygnids (KCG)
α-Aurigids (AUR)
Draconids (GIA)
ε-Geminids (EGE)
Orionids (ORI)
α-Monocerotids (AMO)
Dec Phoenicids (PHO)
Puppid/Velids (PUP)
Monocerotids (MON)
σ-Hydrids (HYD)
Geminids (GEM)
Coma Berenicids (COM)
Ursids (URS)
【変更】
和名
学術名(略号)
みずがめ座η流星群
6月うしかい座流星群
ペルセウス座流星群
ぎょしゃ座δ流星群
おうし座南流星群
おうし座北流星群
しし座流星群
η-Aquarids (ETA)
June Bootids (JBO)
Perseids (PER)
δ-Aurigids (DAU)
Southern Taurids (STA)
Northern Taurids (NTA)
Leonids (LEO)
(変更箇所)輻射点位置,光度比
(変更箇所)活動期間
(変更箇所)極大太陽黄経
(変更箇所)活動期間,極大太陽黄経,輻射点位置,ZHR
(変更箇所)輻射点位置
(変更箇所)輻射点位置
(変更箇所)活動期間,極大太陽黄経,ZHR

【削除】
和名
学術名(略号)
かに座δ流星群
おとめ座流星群
いて座流星群
ペガスス座流星群
7月ほうおう座流星群
みずがめ座ι(南群)流星群
みずがめ座ι(北群)流星群
みずがめ座δ(北群)流星群
うお座流星群
オリオン座χ流星群
δ-Cancrids (DCA)
Virginids (VIR)
Sagittarids (SAG)
Pegasids (JPE)
July Phoenicids (PHE)
South. ι-Aquarids (SIA)
North. ι-Aquarids (NIA)
North. δ-Aquarids (NDA)
Piscids (SPI)
χ-Orionids (XOR)
→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ


→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ
→ Antihelion Sourceへ

【新規採用】
和名
学術名(略号)
黄道群(? 和名未定)
こと座η流星群
9月ペルセウス座流星群
こじし座流星群
Antihelion Source (ANT)
ηLyrids (ELY)
September Perseids (SPE)
Leo Minorids (LMi)



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